宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:05)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/18 --- ---
2/17 --- ---
2/16 --- ---

黒点  2/18 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:49 480 +1.1
-2 h 475 +1.3
-4 h 481 +0.7
-6 h 508 +2.5
-8 h 484 +0.3
-10 h 517 +1.8
-12 h 513 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -6 -11/ 9
-2 h -8 -19/ 2
-4 h -7 -18/ 5
-6 h -6 -16/ 3
-8 h -8 -15/ 3
-10 h -8 -15/ 6
-12 h -11 -22/ 14

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
2/18 0.8 1x10^4
2/17 0.5 1x10^4
2/16 0.7 1x10^4
2/15 0.6 1x10^4
2/14 0.4 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 2/13 10:04 600km/秒台の高速太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。
2008/ 2/14 12:27 高速太陽風領域は、折り返しを迎えたころです。600km/秒台の高速風が続き、オーロラも活発に発生しています。
2008/ 2/15 10:06 650km/秒と高めの高速風が吹き続いています。オーロラ活動も続いています。
2008/ 2/16 13:06 640km/秒の高速太陽風が続いています。この強い風も明日くらいまででしょう。
2008/ 2/17 11:52 太陽風は速度が560km/秒に下がりました。高速風は終わりに向かっています。
最新のニュース

2008/ 2/18 11:05 更新
太陽風の速度は500km/秒を割り、地球は高速風領域を抜け出しつつあります。

担当 篠原

太陽風の速度はどんどん下がって、今日に入った頃に500km/秒を割りました。
高速太陽風は終わりを迎えています。

現在の太陽風は、速度470km/秒、磁場強度3〜4nTです。
27日周期の図を見てください。
高速風領域の終わりの変化は、だいたい前周期と同じタイミングで見られています。
このまま400km/秒近くまで速度が下がり、穏やかな太陽風が始まるでしょう。

3日ほど経って、21日くらいに小さな乱れがやって来るかもしれません。
SOHO EIT195の太陽コロナ写真で、北半球側(上側)のまん中あたりに見える、
淡いコロナホールの影響が、その頃に多少見られるのではないかと思います。

27日周期の図で、1月25日に見られている変化が回帰してくるだろうという予想です。


磁気圏もだいぶ静かになって来ました。
昨日のAE指数は、小規模の変化が2つ見えていますが、その他は全く平坦です。
シベリアの磁場データで、3日間の変化を追うと、
大・中・小と、日毎に変化の大きさが小さくなっているのがよく分かります。

太陽風の速度が下がりましたので、今後のオーロラ活動は一段と穏やかになるでしょう。
次の高速太陽風がやってくるまで、10日間ほどは、
だいたい静かに過ぎて行くと思います。


放射線帯の高エネルギー電子は、高めのレベルを保っています。
ゆっくり減って行きますので、もうしばらく注意が必要です。

太陽はとても穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/18 00:00 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。