宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/ 2 --- ---
2/ 1 --- ---
1/31 --- ---

黒点  2/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
0982 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:26 601 +0.0
-2 h 601 -3.5
-4 h 582 -4.0
-6 h 606 +0.3
-8 h 621 -4.5
-10 h 612 +2.7
-12 h 568 +2.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -33 -6/ 11
-2 h -33 -15/ 17
-4 h -26 -10/ 24
-6 h -34 -6/ 14
-8 h -14 -12/ 10
-10 h -11 -13/ 5
-12 h -15 -18/ 10

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
2/ 2 0.6 3x10^2
2/ 1 0.6 2x10^3
1/31 0.5 1x10^3
1/30 0.7 1x10^3
1/29 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/28 10:28 太陽風は400km/秒で、穏やかです。小さな磁気圏活動が見られています。
2008/ 1/29 10:25 太陽風、磁気圏は静穏です。コロナホールが太陽の中心を通過しています。
2008/ 1/30 09:45 穏やかな太陽風が続いています。小さな黒点が出現しました。
2008/ 1/31 10:17 太陽風は低速になり(340km/秒)、とても穏やかです。これから、高速太陽風がやってきます。
2008/ 2/ 1 11:12 太陽風の乱れがやって来ました(450km/秒)。速度は更に上昇するでしょう。オーロラ活動も活発化しています。
最新のニュース

2008/ 2/ 2 09:32 更新
高速太陽風は、600km/秒台になりました。オーロラ活動も活発に発生しています。

担当 篠原

速度600km/秒台の本格的な高速太陽風がやって来ました。
昨日のニュースの後も、太陽風の速度はゆっくりと上昇を続け、
1日22時(世界時1日13時)に600km/秒に達しました。
コロナホール起源の高速風としては、かなり高まっている数値です。
その後、現在まで半日の間、600km/秒台の高速状態が安定して続いています。

磁場強度は10nTからゆっくりと下がる傾向を示し、現在は5nTと普通の強さに戻っています。
高速風としては、最高速度の領域に達したのでしょう。


大きな速度上昇とともに、オーロラの活動も活発化しています。
シベリア磁場データでは、昨日のところで一気に変化の幅が大きくなっています。

AE指数で詳しく見ると、
速度が上がりきった後半に、1000nTに達する大きな変化が発生しています。
この時間帯は、ACEのデータを見ると速度が高いだけでなく、
磁場が南向きになって、-5nTの状態が数時間続いています。
これが、激しいオーロラを起こすスイッチとなったのでしょう。


高速太陽風はまだ始まったばかりです。
27日周期の図による予想では、2月6日くらいまで高速状態が続きそうです。

SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、
コロナホールは太陽の中心部を通り過ぎようとしているところです。
今、高速風の最後の部分が地球へ向かって飛び出しています。
その風が地球へ達するのは3日後くらいですから、
6日に高速風が終わるというのは、妥当な見積りの様です。

この3日間くらいは、活発なオーロラ活動が期待できます。
ライブカメラにも注目してください。


放射線帯高エネルギー電子は、更に強度が落ちています。
明日くらいから増加を始めると思いますので、注意して下さい。

太陽は静穏です。
982黒点群は小さいままです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。