宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/12/ 1 11:50 太陽風磁場が長時間大きく南を向き(-10nT)、激しい磁気圏擾乱が発生しました。
2006/12/ 2 10:43 太陽風は磁場強度4nT、速度400km/秒と通常の状態に戻っています。
2006/12/ 3 10:43 926黒点群が小規模フレアを3回起こしています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2006/12/ 4 10:20 太陽風は速度が遅く、磁気圏も穏やかです。小規模フレアが発生しています。
2006/12/ 5 10:38 新しい活動領域によって、小規模フレアが多発しています(最大C4.9)。太陽風、磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/12/ 5 21:00 更新
太陽でX9.1の非常に大規模なフレアが発生しました。今後の変化に警戒が必要です。

担当 篠原

先ほど速報でお知らせしたように、5日19時半(世界時5日10時半)に、
太陽でX9.1の非常に大規模なフレアが発生しました。
発生場所は、太陽の東端(左端)の地球側に向きつつある領域です。

GOES13によるX線画像の動画を掲載します。
フレアによる猛烈な輝きが記録されています。

この動画で、フレアの光が減少した後も、X線の画像に白い横線が残っています。
あるいは猛烈な明るさで、カメラの電子部品に障害が発生してしまったのかもしれません。
GOES13のX線カメラはこれから本格稼働という段階なので、気がかりです。
また、9月に打ち上がったばかりの日本の太陽観測衛星「ひので」は大丈夫でしょうか。
こちらも太陽を直視している衛星だけにたいへん気になります。

Xクラスのフレアは、2005年9月以来の発生です。
太陽活動の極小期を迎えて、フレア活動としては穏やかな日々が続いていましたが、
突然の激しい活動になりました。


これから、非常に高速の高エネルギープロトン(太陽放射線)が
地球へやってくる可能性があります。
フレアが太陽の東端で起こったので、到来にはいくらか時間がかかると思われますが、
猛烈なフレアでしたので、今後の変化には注意が必要です。
太陽放射線の増加が起こると、人工衛星では障害が発生しやすくなります。

また、このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生していると予想されます。
地球から見てほぼ真横に向かってガスが飛び出していますので、
真正面で直撃を受ける場合と比較すると格段に影響は小さいはずです。
それでも、フレアの規模が非常に大きいですから、どのような状況になるか、
今後の太陽風の変化に注目する必要があります。

SOHO衛星のLASCO C2, C3の写真はまだ得られていません。
こちらでCMEの吹き出し具合が分かれば、影響を予測することも可能かもしれません。
明日以降に得られる画像に注目したいところです。


この活動領域は、引き続き激しいフレア活動を続ける可能性があります。
いまだX1-2クラスならば簡単に起こしうるのではないでしょうか。
フレア活動をはじめ、今後の宇宙天気に対して警戒を続ける必要があります。



GOES13衛星のX線カメラで撮影したX9.1の非常に大規模なフレア。5日19時半(世界時5日10時半)に発生した。
(c) NOAA/SEC


SOHO MDIカメラによる、12月5日の太陽黒点の様子。
(c) ESA & NASA


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。