宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/31 14:06 CMEが観測されています。1日の夕方以降影響があるかもしれません。太陽風の速度は低下を続けています(570km/秒)。
2006/ 1/ 1 10:37 太陽風の速度は450km/秒まで下がっています。今日の夕方以降、太陽風が乱れる可能性があります。
2006/ 1/ 2 11:51 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。乱れは小規模で、目立った影響は発生していません。
2006/ 1/ 3 10:03 太陽風は穏やかです。速度は450km/秒です。磁気圏の活動も穏やかです。
2006/ 1/ 4 11:13 太陽風は通常レベルの速度で安定しています(420km/秒)。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2006/ 1/ 5 10:01 更新
太陽風の速度が下がっています(350km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。

担当 篠原

宇宙天気はとても穏やかです。
太陽風は速度をゆっくりと下げています。
昨日の420km/秒から、現在は350km/秒へ下がっています。
磁場強度は5nTと普通のレベルですが、概ね北寄りに変化していて、
磁気圏への影響は小さくなっています。
シベリアの磁場データを見ても、変化は全く観測されていません。
アラスカライブカメラでも、オーロラ活動はほとんど見えていませんでした。
磁気圏はとても穏やかな状態です。

地球から見ると、太陽はほぼ27日で1回転します。
このため、太陽が発生原因である太陽風もまた27日周期で同じ変化を繰り返す性質があります。
27日周期の図はこの性質を利用して、27日前の変化を見る事で今後の変化を予測するものです。
今日の27日周期の図を見ると(この図の時刻は世界時です)、
前の周期の12月10日から太陽風の速度(緑色線)が上昇していました。
そして、その前日12月9日には太陽風磁場の上昇が見られています。
これは速度上昇にともなって見られる変化です。
12月9日の27日後はちょうど今日、1月5日にあたります。
このため、太陽風が前回と同じ変化をたどるとすると、今日くらいから磁場強度が強まり始め、
その後速度の上昇が見られるでしょう。
ACEの図の最後の部分で、磁場が大きく北を向く変化が見えていますが、
これがその兆しになるのかもしれません。

前周期は12月10日から3日間ほどオーロラ活動が活発になりました。
今回は1月6〜8日がこの期間に相当します。
太陽の様子はゆっくりとですが日々変わって行きます。
今回どの程度同じ変化がやってくるでしょうか。

太陽のフレア活動は見られず穏やかです。
黒点群が更に西に進み、次第に見えなくなっています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。