宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/26 11:39 太陽風の磁場の変化によって、オーロラ活動がやや活発になっていました。
2005/12/27 13:26 再び、太陽風磁場の南向きが発生し、オーロラ活動がやや活発になりました。これからコロナホールによる高速風が始まります。
2005/12/28 13:36 コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。現在は650km/秒です。
2005/12/29 12:36 太陽風の速度が一段と上がっています(750km/秒)。オーロラ活動も連続的に発生しています。
2005/12/30 13:34 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏活動はやや穏やかになっています。
最新のニュース

2005/12/31 14:06 更新
CMEが観測されています。1日の夕方以降影響があるかもしれません。太陽風の速度は低下を続けています(570km/秒)。

担当 篠原

30日6時(世界時29日21時)に841黒点群でC1の小規模フレアが発生しました。
この時に、CME(太陽ガスの放出現象)が発生した可能性があります。
SOHO LASCO C3カメラの連続写真をご覧下さい。
太陽から左下方向を中心として、太陽ガスが飛び出していく様子が撮影されています。
841黒点群は太陽のほぼ中心に位置しています。
このため、このCMEが841黒点群で発生したものならば、
太陽風の乱れが地球へやってくる可能性はかなり高いと思われます。
フレアが小規模でしたので、やってくる乱れは大規模ではないでしょう。
到来は、明日、1日の夕方以降になると思われます。
(CMEの発生が太陽の反対側だった場合は、地球への影響はありません)

SOHO EIT284の写真でも、
太陽の中心付近は、明るい高温のガスが複雑な形を見せていて興味深いです。
その一方で、太陽の中心の明るいガスの真ん中に、小さなコロナホールがあるようにも見えます。
この影響も3日くらいに見られるかもしれません。

地球は高速太陽風領域を抜けつつあります。
太陽風の速度はゆっくりと低下を続けていて、現在は570km/秒くらいになっています。
局所的な太陽風の乱れが起こっているようで、小規模の速度上昇と磁場強度の上昇が見られています。
この乱れに伴って、太陽風の磁場が南寄りの傾向を示しています。
このため、オーロラがやや活動的になっていると思われます。
しかし、全体的には、速度の低下の傾向にあり、磁気圏は静かになっていくでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は、ゆっくりと増加しています。
そろそろ警戒ラインに達しそうです。
引き続き上昇を続ける可能性がありますので、衛星の運用などでは変化に注意が必要です。

太陽のフレア活動は穏やかです。

それでは、どうぞよいお年をお迎えください。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/29 23:18 UT

12/30 00:42 UT

12/30 02:42 UT

12/30 05:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。