宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/17 13:04 セクター境界の切り替わりはほとんど続きませんでした。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2005/12/18 12:06 太陽風は310km/秒ととても低速です。太陽フレアも穏やかな状態が続いています。
2005/12/19 12:50 太陽風は低速状態が続いています。太陽もとても穏やかです。
2005/12/20 12:19 コロナホールによる太陽風の乱れが始まりました。オーロラもやや活動的になっています。
2005/12/21 13:17 太陽風は600km/秒まで上がりました。既に低下傾向にあります。オーロラも活発でした。
最新のニュース

2005/12/22 12:50 更新
太陽風の速度は低下を続けています。オーロラはやや活発です。

担当 篠原

今日は冬至です。
宇宙天気に季節は関係なさそうに思われますが、
地球の自転軸の太陽に対する傾き具合が変化するために、統計的には影響が見られます。
例えば、春と秋は宇宙天気が乱れやすくなるという傾向が知られています。

地球はコロナホールの高速風領域を抜けつつあります。
太陽風の速度は順調に低下を続けていて、450km/秒まで下がりました。
速度の低下は一旦止まった様に見えますが、今後もゆっくりと低下する傾向を示すと思われます。
27日周期の図を参考にすると、もう1〜2日ほどかけて400km/秒まで下がっていくのではないでしょうか。
その後、低速状態が3日ほど続いて、次の高速風がやってきそうです。
SOHO EIT284の太陽写真の、左端付近にほんのり暗くコロナホールらしき影が見えています。
これが太陽の中心に進み、速度の高い太陽風を地球にもたらします。
速度の上昇は12月27日くらいになりそうです。

シベリアの磁場データを見ると、オーロラ活動はやや活発に続いている様です。
500nTくらいの変化が観測されています。
太陽風の磁場変化を見ると、磁場強度が8nTとやや強く、
南北成分が-5nTくらいの大きさで南を向く事が度々見られています。
その影響でしょう。
今後は速度が低下して行き、磁場強度も弱まっていくと思われますので、
オーロラ活動もより低調になっていくでしょう。

太陽はとても穏やかです。
837黒点群もやや小さくなった様に見えます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。