宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/18 12:25 太陽風の速度がとても遅くなっています(280km/秒)。822黒点群がM1.2の中規模フレアを起こしています。
2005/11/19 10:34 太陽風は速度がやや上がっていますが、静穏です。磁気圏も概ね穏やかです。
2005/11/20 14:03 19日21時(世界時19日12時)頃にCMEによる太陽風の乱れが届いた様です。
2005/11/21 12:26 太陽風は穏やかですが、南向き磁場の影響で小規模のオーロラ活動が見えています。822黒点群は縮小傾向にあります。
2005/11/22 13:05 太陽風は低速になっています(320km/秒)。磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2005/11/23 20:37 更新
太陽風の速度が通常レベル(430km/秒)に戻っています。オーロラ活動が活発になりそうです。

担当 篠原

更新が遅くなり申し訳ありません。

掲載しているACEデータでは前半部が流れてしまいましたが、
太陽風磁場が-3〜-5nTの南向きのまま、半日ほど続くという状態が発生していました。
ただし、太陽風の速度は320km/秒と遅いままです。
この南向き磁場の影響で、オーロラが活発になっていた様です。
シベリアの磁場データを見ると、変化幅が最大で800nTに達するオーロラ活動が観測されています。
速度が遅かったので大きな活動にはつながっていませんが、ある程度の規模の活動は続いていた様です。

太陽風磁場は南向きが一旦弱まりますが、
23日6時(世界時22日21時)からは、速度の上昇が始まっています。
現在、速度は430km/秒と通常レベルを越えつつあります。
また、それとともに磁場強度が10nT程度に強まっています。
前周期に見えていた、高速風領域の名残りでしょうか。
磁場強度が上がっているので、速度はもう一段上昇する可能性があります。

強まった太陽風磁場はここでも南寄りを卓越して運んでいます。
このため、磁気圏の活動が刺激を受けそうです。
今回は、速度がやや上がっていますので、オーロラの活動もより活発になる可能性があります。
シベリアの磁場データで変化が観測されるのは、これからです。

太陽では、822黒点群が次第に西の端に近づいてきました。
もはや目立ったフレア活動はなく、穏やかな太陽です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。