宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/12 13:42 太陽風の速度が420km/秒と通常レベルに上がっています。磁気圏は概ね静穏です。
2005/11/13 10:46 新しい黒点群で、M1の中規模フレアが2回発生しています。やや活発なオーロラ活動が見られています。
2005/11/15 15:12 822黒点群が、中規模フレアなど活発な活動を起こしています。
2005/11/16 12:06 M1.4の中規模フレアが発生しました。822黒点群は活動を続けています。
2005/11/17 12:45 822黒点群はC5.9の小規模フレアを起こしています。フィラメント消失により小規模のCMEが観測されています。
最新のニュース

2005/11/18 12:25 更新
太陽風の速度がとても遅くなっています(280km/秒)。822黒点群がM1.2の中規模フレアを起こしています。

担当 篠原

太陽風の速度がどんどん下がって、280km/秒にまで下がっています。
かなり遅い速度です。
27日周期の図を見ると、実は27日前の10月21日にも
太陽風はかなり遅くなっています(300km/秒にまで下がっています)。
太陽風の速度は、太陽の磁場構造などと深い関係があります。
現在こちらに向いている太陽面に、太陽ガスが吹き出しにくい構造があるのでしょう。
一方、前周期に見られていた太陽風磁場のセクターの切り替わりはまだ現れていません。
太陽風の変化が類似しているといっても、少しずつ変化は起こっているのです。

太陽風の磁場は概ね北を向いています。
速度がとても下がっている事と重なって、磁気圏はとても穏やかです。
シベリアの磁場データには、全くと言いたくなるくらい変化が見えていません。

27日周期の図を見ると、前周期では一時的な太陽風磁場の乱れが発生(10月21-22日)しましたが、
基本的には穏やかな日が3日ほど続いています。
今周期はどのようになるでしょうか。

太陽では、今朝18日9時半(世界時18日0時半)にM1.2の中規模フレアが発生しています。
822黒点群によるものです。
一休みから目覚めたのでしょうか。
822黒点群の規模は現在も大きく、現状程度の活動が続く可能性があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。