宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/16 11:24 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。これから高速の太陽風が来る可能性があります。
2005/ 7/17 11:00 太陽風の乱れが到来した様です。黒点群が西に没したため、太陽のフレア活動も静かになりました。
2005/ 7/18 09:05 太陽風磁場が南向きに強まっていて、一時的に磁気圏が乱れそうです。以後は穏やかになるでしょう。
2005/ 7/19 10:14 長時間太陽風磁場が南を向いています。磁気圏は活動的な状態が続いています。明日以降、コロナホールの影響が及ぶでしょう。
2005/ 7/20 11:45 太陽風の速度上昇が始まっています。今後、太陽風の状況によって、磁気圏が活発に乱れる可能性があります。
最新のニュース

2005/ 7/21 10:19 更新
高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏のオーロラ活動も活発です。太陽は無黒点が続いています。

担当 篠原

コロナホールによる高速太陽風が続いています。
SOHO EIT284の太陽写真をご覧ください。
太陽の右側半分のところに黒い穴が開いています。
ここは太陽の磁場が外側へ向かって開いている場所です。
高温の太陽ガスが開いた磁場に沿って外側へ吹き出しているため、周囲よりも暗く見えているのです。
ここをコロナホールと呼んでいます。
高速太陽風の吹き出し口になっている領域です。

この穴から吹き出した太陽風は3日ほどかけて地球へやってきます。
ガスはまっすぐ吹き出しますので、
本当は穴が太陽の中心に見えている時に、地球へ向かってガスが飛び出しているのですが、
距離が遠いため、ガスが地球へ来るまでに太陽が1/8ほど自転してしまいます。
ですので、今日の写真の様に、コロナホールが太陽の右側の真ん中付近に見える頃に、
高速の太陽風が地球へやってくるのです。

コロナホールは現在まさにこの位置にあります。
コロナホールの広がりを考えると、明日、明後日くらいまで高速の太陽風が続きそうです。

ACE衛星の観測では、現在の太陽風の速度は550km/秒。
磁場強度は10nTとやや強めです。
このため、南向き成分や東西成分が大きくなりやすく、オーロラ活動を刺激しています。
AE指数を見ると、1000nTや800nT規模の活発な活動が観測されています。
高速風はまだ続きますので、引き続き現在のような状態が続きそうです。

太陽は真っ白の無黒点写真になっています。
GOES衛星のX線データはほとんど最低レベルを横ばいしている状態です。
太陽はとても穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。