宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/ 3 06:27 高速太陽風が続いていますが山は越えました(550km/秒)。このまま低下していくでしょう。
2005/ 7/ 4 10:06 太陽風速度は低下して、通常の速度に近づいています(450km/秒)。太陽面で黒点群が増加してとてもにぎやかです。
2005/ 7/ 5 10:23 黒点群がとても多くなっていますが、目立ったフレアは発生していません。太陽風、磁気圏は静穏です。
2005/ 7/ 6 10:13 C1の小規模フレアによりCMEが発生しています。黒点群が9個に増えました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2005/ 7/ 7 12:54 太陽風の速度は遅く、磁気圏も穏やかです。明日、CMEの影響で太陽風に乱れが発生する可能性があります。
最新のニュース

2005/ 7/ 8 11:18 更新
これから、太陽風に乱れが発生して、磁気圏が活動的になる可能性があります。また、中規模フレアが発生し、CMEも観測されています。

担当 篠原

8日1時(世界時7日16時)に、786黒点群でM4.9の中規模フレアが発生しました。
今日の1枚目の写真にその様子を掲載しています。
フレアは太陽のほぼ中心で発生しています。
786黒点群の活動には引き続き注意が必要でしょう。

また、これに先立って、7日20時(世界時7日11時)頃に786黒点群のすぐ下の領域で、
フィラメント消失と思われる爆発現象が発生しています。
SOHO衛星のEIT195カメラがその様子を捉えていましたので、その動画を2枚目に掲載しています。
写真の中心部から、黒い筋や白い筋が吹き出して行く様子を見る事ができます。

これら2つの爆発現象に伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
やや淡く、時間的にも重なっているため見にくいのですが、
今日の3枚目のLASCO C3カメラの動画をご覧ください。
初めに吹き出した高速のガスを追いかける様に、次のガスが噴出しているのが見えます。

これらのCMEは、ともに太陽の中心付近で発生していますので、地球への影響は間違いないでしょう。
高速の太陽ガスは、大まかに考えて2〜3日の時間をかけて地球にやってきます。
ですので、明後日、10日の未明からお昼にかけて地球に来る可能性があると思います。
太陽風の速度が急上昇し、磁場強度が強まって、
オーロラ活動を活発にしたり、磁気嵐を発生させる可能性があります。

さて、現在の太陽風は、速度310km/秒、磁場強度5〜7nTと、
磁場強度がやや強まっているものの、だいたい穏やかな状態です。
AE指数もだいたい静穏ですが、小さな活動がいくつか現れています。
これは、太陽風の磁場が南を向いたことの影響です。
(速度が低いために、小さな活動でとまっています)

今日の昼か、その後くらいに、6日に788黒点群で発生したCMEの高速太陽風が地球に到達すると思われます。
小規模の乱れだと思いますが、太陽風が変化して、磁気圏が活動的になるかもしれません。

また、コロナホールの影響も、これから明日にかけて見られるかもしれません。
SOHO EIT284の写真では、南側(下側)のコロナホールが赤道付近に細くのびているのが見えています。
ただ、こちらの乱れも小規模だろうと思います。

これから数日間、いろいろな要因が絡まって、太陽風は複雑な変化を見せそうです。



GOES衛星が観測したM4.9の中規模太陽フレア。8日1時(世界時7日16時)。
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT195カメラが観測した、7日20時(世界時7日11時)頃に発生したフィラメント消失。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星LASCO C3カメラが観測した、7〜8日に発生した2つのCME(太陽ガスの放出現象)。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。