宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 7/ 1 08:53 太陽風、磁気圏は静穏です。これから太陽風の乱れがはじまりそうです。
2005/ 7/ 2 08:38 太陽風の速度が上がっています(600km/秒)。コロナホールの影響が及び始めた様です。
2005/ 7/ 3 06:27 高速太陽風が続いていますが山は越えました(550km/秒)。このまま低下していくでしょう。
2005/ 7/ 4 10:06 太陽風速度は低下して、通常の速度に近づいています(450km/秒)。太陽面で黒点群が増加してとてもにぎやかです。
2005/ 7/ 5 10:23 黒点群がとても多くなっていますが、目立ったフレアは発生していません。太陽風、磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2005/ 7/ 6 10:13 更新
C1の小規模フレアによりCMEが発生しています。黒点群が9個に増えました。太陽風、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

6日0時(世界時5日15時)に、788黒点群でC1の小規模フレアが発生しました。
フレアとしては小さなものですが、CME(太陽ガスの放出現象)を起こしています。
SOHO衛星のLASCO C3カメラによって、ガスが噴出する様子が捉えられています。
発生源がやや東(左)に寄っているため、地球は飛び出したガスの直撃を受けるわけではなく、
端の部分が当たることになるでしょう。
どの程度の変化が太陽風に発生するでしょうか。
乱れは、8日の昼頃地球にやってくると予想されます。
太陽風の乱れ方によって、オーロラ活動が活発化したり、
小規模の磁気嵐が発生する可能性があります。

また、これに先立って、5日10時(世界時5日1時)頃に、
太陽の中心やや南西(右下)の部分でフィラメント消失の様な変化が、SOHO EIT195で観測されています。
LASCO C3カメラでは、これに続いて南西に飛ぶCMEが見られています。
ただ、発生源が太陽の中心に近いわりに飛び出し方が片側に偏っているので、
このCMEは別の現象によるものかもしれません(SECは裏側の現象との見解を出しています)。
この現象に関連した太陽風の乱れが、7日の夜頃に地球にやってくるかもしれません。

太陽面は黒点群数が9個に達しています。
太陽活動としては最も静穏な時期に近づいているのですが(参考図)、
一時的には、この様に活発になることもあるのでしょう。
今のところ、目立った規模のフレアは起こしていません。
小さな活動はあちこちで発生しているようです。

太陽風は速度が400km/秒、磁場強度3nTで穏やかです。
磁気圏も穏やかな状態が続いており、AE指数のグラフにはほとんど変化が発生していません。
上記のCMEの影響があるまでは、このまま穏やかな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。