宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/18 11:14 コロナホールの影響で太陽風が乱れています。磁気嵐状態になっている様です。
2005/ 2/19 11:21 太陽風の乱れで磁気嵐が発生し、オーロラも活発になりました。高速風は続いていますが、磁気圏活動は収まりつつあります。
2005/ 2/20 11:06 太陽風磁場が乱れており、オーロラを活発にしています。今後は穏やかになっていくでしょう。
2005/ 2/21 12:41 太陽風の速度は下がりましたが、太陽風の磁場が南を向き続けています。オーロラ活動に影響を与えています。
2005/ 2/22 09:34 太陽風磁場の南向きも弱まり、磁気圏は静穏です。明日以降、コロナホールによる乱れが発生するでしょう。
最新のニュース

2005/ 2/23 12:21 更新
太陽風の磁場が強まって来ました。セクター境界とコロナホールの影響が始まりそうです。現在の磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

ただ今、大分県の久住山に来ています。
この山の南の麓に九州大学の地磁気観測所があり、新しい磁力計の設置を行っているところです。
こちらは快晴で、暖かい日差しの下でコンクリートブロックを積む作業をしています。

太陽風の磁場に変化が見られています。
23日1時(世界時22日16時)頃から磁場強度が緩やかに増加し始め、
それまでの5nTから11nTに強まっています。
速度には変化は見られていません。
今後、コロナホールの影響があるとお知らせしていましたが、
それと供に、セクター境界(太陽風の大まかな磁場の方向が反転する)も来ると考えられます。
磁場強度の強まりはこれらの変化の前触れと言えそうです。

太陽風磁場の南北成分(ACEデータの赤線)は、弱い北向き(小さくプラス方向)になっていますので、
磁気圏の乱れはほとんど起きていません。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフでは、
太陽風磁場の強まりの前の時間帯に小さなオーロラ活動が観測されているだけです。
現在は静穏な状態です。

今後、セクター境界を越えることと、
コロナホールによる太陽風速度の上昇などが起こると思われます。
それに伴って太陽風が乱れ、
磁場の南北成分が南を向く(ACEの赤線がマイナス方向に変化する)様になると、
オーロラ活動を活発にします。
これから数日間、太陽風の変化に注意が必要でしょう。

太陽のフレア活動は穏やかです。
735,736黒点群がいよいよ西側に没しつつあり、この後は太陽面は無黒点状態になりそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。