宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 2/16 11:41 磁気圏は静穏です。太陽風にやや乱れが見られています。これからコロナホールの影響が始まります。
2005/ 2/17 10:44 太陽風磁場が急に強まって、オーロラが活発になりました。これからコロナホールの影響が始まるでしょう。
2005/ 2/18 11:14 コロナホールの影響で太陽風が乱れています。磁気嵐状態になっている様です。
2005/ 2/19 11:21 太陽風の乱れで磁気嵐が発生し、オーロラも活発になりました。高速風は続いていますが、磁気圏活動は収まりつつあります。
2005/ 2/20 11:06 太陽風磁場が乱れており、オーロラを活発にしています。今後は穏やかになっていくでしょう。
最新のニュース

2005/ 2/21 12:41 更新
太陽風の速度は下がりましたが、太陽風の磁場が南を向き続けています。オーロラ活動に影響を与えています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は通常レベルの400km/秒に下がっています。
その一方、太陽風の磁場が特徴的な変化を示しています。
磁場強度は5nTと普通のレベルなのですが、
21日6時(世界時20日21時)頃から現在まで、7時間ほど-3〜-4nTの南を向いた状態が安定して続いています。
その前も小さいながらも南寄りの傾向があり、かなり長時間南向きの状態が続いている事になります。
太陽風の速度が遅いため大きな乱れには至っていませんが、
太陽風から磁気圏にエネルギーが効率よく流れ込んでいると思われます。

AE指数のグラフを見ると、グラフにずれが生じている様に思われます。
(世界時の20日10時付近を見ると、不自然に200nTほどプラス側にずれた状態が見えています)
この影響を差し引いても300nT程度の弱いオーロラ活動が続いている様です。
現在の南寄り太陽風磁場の傾向が続く間は、同様の状態が続くでしょう。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
太陽面の東側(左側)にコロナホール(黒く見えている領域)がとても不規則に広がっています。
27日前の前周期の画像と比べると、太陽の中心付近に達している先頭部分がより濃く見えています。
一方、それに続く南側(下側)のコロナホールは小さくなっているようです。
27日前のデータを見ると、この3日後(1月28日)頃から太陽風の乱れが発生していました。
今周期ではそれは2月24日に相当しますが、コロナホールの様子を見ると、
もう1日ほど早まりそうな印象です。
前周期の実績では、太陽風の速度は600km/秒まで上がりました。
今周期はどうなるでしょうか。
コロナホールの広がりから考えて、乱れは5日程度は続きそうです。

太陽面は穏やかです。735黒点群達もやがて西に没していきます。
その後は黒点が全く見えず、このまま無黒点状態になるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/21 01:06 UT

1/25 01:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。