宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/11/30 09:58 太陽風が高速になっています(550km/秒)。これまでのところオーロラはあまり活発ではありません。
2004/12/ 1 10:26 太陽風の速度は更に上昇し、650km/秒に上がっています。しかし、磁気圏は比較的穏やかです。
2004/12/ 2 10:12 太陽風速度はピークを越え、低下を始めています。磁気圏は穏やかです。
2004/12/ 3 13:01 太陽風の速度は低下しており、磁気圏は静穏です。続いて、新しい擾乱が始まりそうです。
2004/12/ 4 10:32 太陽風は通常レベルで、磁気圏は穏やかです。明日以降の擾乱が予想されます。
最新のニュース

2004/12/ 5 12:36 更新
太陽風は低速で、磁気圏はたいへん穏やかです。これから太陽風の乱れが始まります。
2004/12/ 5 22:43 追加 
太陽風の衝撃波が来ました。磁場が強い北向きになっています。これが南転した場合、磁気圏が大きく乱れるでしょう。

担当 篠原

太陽風の速度は300km/秒まで下がり、低速になっています。
磁場強度は4nTで普通のレベルで、昨日からほとんど変化はありません。
磁気圏は大変静穏で、オーロラ活動はほとんど観測されていません(AE指数参照)。

今日、これから太陽風に擾乱が発生する可能性が高まっています。
CME(太陽ガスの放出現象)による衝撃波の到来と、コロナホールによる高速太陽風領域の始まりです。
前者は、急激に太陽風の速度上昇が発生し、急に磁気嵐の発生を起こす可能性があります。
後者はゆっくりと始まります。前触れとして、太陽風磁場強度の強まりが予想されます。
現時点では、まだその気配は見えていません。
今後の太陽風の変化に注目して下さい。

太陽のフレア(太陽爆発)活動は穏やかです。
707、708黒点群はどちらも縮小傾向にあります。

2004/12/ 5 22:43 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
太陽風の衝撃波が地球に到来しました。
ACE衛星の観測によると、5日16時(世界時5日7時)に太陽風の衝撃波が観測され、
太陽風の様子が急激に変化しました。
速度は450km/秒とやや高速になった程度ですが、磁場強度は40nTと非常に強まっています。
沖縄のデータを見ると、5日17時(世界時5日8時)の少し前に磁場強度の急激な強まりが観測されています。
この変化が、衝撃波が地球に到達したことを示しています。

地球への影響を決定する、太陽風磁場の南北成分は非常に強い北向きになっていました。
そのため、今までの所はオーロラ活動などの磁気圏変動はほとんど発生していません。
AE指数はたいへん静かです。

現在の太陽風は速度は450km/秒のままですが、磁場強度は次第に下がり20nTに弱まりました。
しかし、依然かなり強い値です。
この後、南北成分が回転して強い南向きに切り替わる可能性があります。
その場合、オーロラ活動がたいへん活発になると思われます。
引き続き太陽風の変化に注目して下さい。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC




2004/12/ 5 22:43 追加

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。