宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/11/15 09:53 太陽風、磁気圏は静穏です。今週は回帰性(周期性)の変動が来るでしょう。
2004/11/16 09:35 太陽風、磁気圏は静穏です。放射線帯の高エネルギー電子がやや高いレベルを保っています。
2004/11/17 13:47 太陽風、磁気圏は概ね静穏です。700黒点群も小規模な活動に留まっています。
2004/11/18 14:59 太陽、磁気圏ともに穏やかです。今後コロナホールによる乱れが発生しそうです。
2004/11/19 09:43 現在の磁気圏は穏やかですが、これからコロナホールの影響が始まります。太陽は概ね静穏です。
最新のニュース

2004/11/20 08:30 更新
コロナホールの影響で、太陽風の様子が変わりつつあります。しばらくオーロラが活発になりそうです。

担当 篠原

19日22時(世界時19日13時)頃から太陽風磁場の強度が上昇を始めました。
磁場強度は、数時間かけて5nTから15nT程度に強まり、現在も続いています。
これは、SOHO EIT284カメラで見られていたコロナホールの影響が及び始めたためです。
現在の太陽画像では、コロナホールは太陽面の西の端の方に見えています。
(SOHO EIT284の太陽の右端やや上寄りに見える、薄暗い部分がコロナホールです)

磁場強度の強まりにやや遅れて、太陽風の速度も上昇を始めました。
350km/秒台だった速度は、450km/秒にまで高まっています。
27日周期の図を見ると、速度上昇の開始時刻は前周期とほぼ同じでした。
前周期は500km/秒まで速度が上昇しましたが、今周期はどうでしょうか。
磁場強度の変化は前周期よりも激しいものとなっており、その違いも興味が持たれます。

太陽風の速度が上昇し、磁場強度が強まっていることから、
太陽風磁場が南向きになった場合(ACEデータ1列めの赤線がマイナスになる)に
オーロラ活動が活発になるでしょう。
例えば、ACEデータを見ると、20日6〜8時(世界時19日21〜23時)に-10nTと強い南向きが現れていますが、
この様な状況に注目して下さい。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、現時点ではオーロラ活動はほとんど観測されていません。

これから明後日にかけて高速太陽風は続くと思われます。
磁気圏も活動的になり易いので注意が必要です。

太陽では、700黒点群がCクラスの小規模フレア(太陽爆発)を頻発させながら、西に没して行きました。
その他に現在5つの黒点群が太陽面に見られていますが、
いずれも小規模でフレア活動は穏やかでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。