宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/29 15:11 太陽風および磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動は低下しています。
2004/10/30 10:05 太陽風の速度が上昇を始めました。磁場強度の強まりもあり、オーロラが活発になっています。
2004/10/31 08:58 691黒点群が急激に活発化し、大規模フレアを起こしています。オーロラの活動も続いています。
2004/11/ 1 11:59 太陽のフレア活動はやや落ち着いていますが、引き続き注意が必要です。オーロラ活動も活発です。
2004/11/ 2 11:41 フレア活動は落ち着いて来ました。太陽風の速度は下がり、磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2004/11/ 3 09:06 更新
磁気圏は比較的穏やかですが、太陽風に変化の兆しが見えています。

担当 篠原

SOHO EIT284の太陽画像に見えていたコロナホール(やや見にくくなっています)が、
太陽の中心から西寄り(右寄り)の、地球に影響を及ぼし始める目安の位置に来ました。

コロナホールからは高速の太陽風が吹き出しています。
コロナホールが太陽の中心付近(地球の真正面)に来た時に吹き出した太陽風が、
地球へ届くまでに3日ほどかかります。
その頃にはコロナホールは太陽の中心を過ぎて、西側(右側)に行き過ぎた位置に来ているのです。

現在の太陽風は速度370km/秒程度です。
磁場強度は5nTから8nTにやや強まっています。
3日3時(世界時2日18時)頃に太陽風の磁場の方向が切り替わる(セクター境界を越える)
現象が観測されています。
AE指数では、太陽風磁場の南向きと関連して500nT規模のオーロラ活動が見られていますが、
磁気圏は比較的穏やかです。

27日周期の図をご覧下さい。
前周期(上段)の10月8日にセクター境界の切り替わり(3列めの青線)が発生し、
磁場強度の強まり(4列めの青線)、速度の上昇(2列めの緑色線)が観測されていました。
今周期(下段)の図を見ると、1日早まっていますが、11月2日にセクターの切り替わりが記録されています。
磁場強度の強まりも始まっていますので、これから速度の上昇が予想されます。
ただし、前周期の経過から大幅な速度上昇ではないでしょう。
これに伴ってオーロラの活動度が高まる可能性がありますで、注目して下さい。

太陽の693黒点群はかなり大きな姿を見せています。
活発に活動していた691黒点群は西に没しつつあります。
フレア(太陽爆発)活動はやや落ち着いて来ていますが、中規模フレアへの注意が必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。