宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 9/17 10:45 太陽風速度はやや高い状態が続いています。磁気圏もやや活動的です。放射線帯の高エネルギー電子が増えています。
2004/ 9/18 09:50 太陽風はやや高速です。オーロラ活動もやや活発です。次第に静穏になるでしょう。
2004/ 9/19 06:33 太陽風の速度が通常レベルに下がりました。磁気圏は穏やかです。
2004/ 9/21 12:03 太陽風の速度は通常レベルですが、磁場強度がやや強く、磁気圏は時折乱れています。明日の夜に衝撃波が来ると予想されます。
2004/ 9/22 13:05 太陽風の速度がやや上昇しています。磁気圏は静穏です。今後、弱い衝撃波が来るかもしれません。
最新のニュース

2004/ 9/23 09:01 更新
太陽風の衝撃波が来ました。南向き磁場のためオーロラ活動が活発になっています。

担当 篠原

22日15時半(世界時22日6時半)頃、太陽風の衝撃波が地球に到来しました。
ACE衛星の観測によると、太陽風の速度が450km/秒から530km/秒に増加し、
磁場強度は7nTから11nTに増加しました。
衝撃波による増加量としては小幅であり、太陽風磁場も北向きだったため、
衝撃波到来後も磁気圏は穏やかでした。

その後、22日21時(世界時22日12時)頃から太陽風磁場が南向きに転じました。
(ACEデータ1列めの赤線が、プラス寄りからマイナス寄りに切り替わった)
さほど強くはありませんが、-3〜-5nTの南向きがほとんど連続的に現在まで続いています。
太陽風速度も500km/秒とやや高速だったため、オーロラ活動が急に活発化しています。
AE指数のグラフを見ると、500〜1000nT程度の活動が半日近く連続的に見られています。

一方、沖縄の磁場変化を見ると目立った磁場強度の減少は見られておらず、
磁気嵐の発達には至っていません。

衝撃波に伴う擾乱ですので、これが数日に渡って続く事はありません。
太陽風の速度が400km/秒レベルに下がる、磁場強度が弱まるなどの変化とともに、
オーロラ活動は緩やかに低下していくでしょう。

GOES衛星のX線画像を調べると、現在の太陽面にはコロナホールは見られない様です。
今後しばらく穏やかな状態が続きそうです。

写真を掲載していませんが、太陽黒点も目立って活動的な群はありません。
フレア活動も穏やかの様です。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。