宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 7/28 11:03 太陽風の乱れは収まりつつあります。磁気圏の活動も次第に低下するでしょう。
2004/ 7/29 11:59 磁気嵐はほぼ終わりました。放射線帯電子の密度がとても増加しています。
2004/ 7/30 12:04 磁気圏は穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子の密度が非常に高まっています。
2004/ 7/31 10:41 衝撃波が来ましたが、小規模でした。放射線帯の高エネルギー電子の密度が高いです。
2004/ 8/ 1 06:54 放射線帯高エネルギー電子の密度が高い状態が続いています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2004/ 8/ 2 11:01 更新
太陽風、磁気圏ともに穏やかです。放射線帯高エネルギー電子は高密度が続いています。

担当 篠原

太陽面の裏側に回り込んだ652黒点群が、美しいプロミネンスを見せていました。
SpaceWeater.comの8月1日の記事に美しい動画が紹介されていますが(こちらもご覧下さい)、
SOHO衛星のEIT195カメラが撮影したこのプロミネンスを、
7月31日6:48〜19:26(世界時)の写真を組み合わせて動画にしました。
画像サイズが大きくなってしまいましたが、ダイナミックな太陽の姿をご覧下さい。

昨日、1日11時(世界時1日2時)頃に、ACE衛星で小規模な太陽風の衝撃波が観測されました。
これは7月30日付のニュースでお知らせしていたCME(太陽ガスの放出現象)によるものと思われます。
CMEの発生箇所が太陽面の西の端でしたので、
太陽風の速度が450km/秒から550km/秒に増加した程度の、小規模な変化しか見られませんでした。
この衝撃波は1日11時半(世界時1日2時半)頃地球に到達し、オーロラ活動をやや活発にした様です。
AE指数が500nT程度に変化していました。

太陽風は速度もすぐに低下し、現在は400km/秒と通常の速度に戻っています。
磁気圏も概ね穏やかです。
AE指数の、最新の時間帯に500nT程度の小規模な変化が現れていますが、
大きな活動に繋がる事はありません。

SOHO EIT284の太陽画像には目立ったコロナホールも無く、
しばらくは穏やかな太陽風が続きそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は、減少し続けているものの現在も密度の高い状態が続いています。
GOES衛星の観測では、ようやく10の4乗の線を切りつつあるところです。

太陽面には黒点群が2つ見えています。
どちらも小規模で、フレア(太陽爆発)の活動はほとんどありません。



太陽面裏側に回った652黒点群が見せた、美しいプロミネンス。7月31日6:48〜19:26(世界時)。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。