宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/25 11:53 太陽風はやや高速の状態が続いています(500km/秒)。618黒点群が発達しています。
2004/ 5/26 08:37 太陽風の速度は450km/秒まで下がりました。磁気圏は穏やかです。
2004/ 5/27 13:20 太陽風は低速で、磁気圏はたいへん穏やかです。フレア活動も穏やかです。
2004/ 5/28 15:47 磁気圏は穏やかです。618群が中規模の太陽フレアを起こす可能性があります。
2004/ 5/29 04:23 太陽風磁場の南向きが強まっています。速度が遅いため磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2004/ 5/30 18:55 更新
太陽風磁場の影響で磁気圏の乱れが強まりました。現在は落ち着いています。

担当 篠原

昨日お知らせした様に、太陽風磁場の南向き成分が強まった影響で、
磁気圏の活動が活発になっていました。
沖縄の磁場変動では、最大で-60nT程度の磁場減少が観測されています。
磁気圏の内部は、弱い磁気嵐の状態に発達していた様です。
AE指数のグラフも500〜1000nTの変動が連続し、
極域に強い電磁エネルギーの流入が起こっていた事を示しています。

太陽風の磁場強度は現在も8nT程度と強めですが、北寄りの傾向に変わっており、
磁気圏の活動は収まっています。
しかし、強度が強い間は南向きに変わる事で再びオーロラ活動が活発になる可能性があります。
速度は400〜450km/秒で、ほぼ静穏レベルです。

コロナホールが太陽の中心へ進んできました。
3〜4日後頃から速度の上昇が見られるでしょう。
現在も、太陽の北よりに広がっているコロナホールの弱い影響が及んでいる様に思われます。
早い段階で速度上昇に繋がる可能性もありますので、今後の変化に注意が必要です。

太陽黒点の618群に続いて、東端から621群が上って来ました。
どちらも、小規模から中規模のフレアを起こす可能性があるとの事です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。