宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/17 10:54 太陽フレア、太陽風ともに穏やかです。しばらく続きそうです。
2004/ 3/18 10:20 磁気圏は穏やかです。小規模な太陽フレアが増えています。
2004/ 3/19 11:06 小規模フレアが活発に起きています。オーロラ活動も見られています。
2004/ 3/20 11:26 小規模フレアが活発に起きています。オーロラ活動は静かになっています。
2004/ 3/21 09:51 太陽風磁場の南向き成分の影響で、オーロラがやや活動的になっています。
最新のニュース

2004/ 3/22 11:00 更新
オーロラがやや活動的ですが、概ね静穏です。今週の後半から太陽風の状況が変わってきます。

担当 篠原

太陽風の状態はこれまでと変わらず、
速度(ACEデータの黄色線)は400km/秒前後の遅い状態が続いています。
磁場も-5nT程度の南向き成分(赤線のマイナス方向)が頻繁に現れ続けており、
オーロラの弱い活動がAE指数に見られています(500nT程度)。

既に1週間静かな宇宙天気が続いていますが、
今週の後半から荒れ模様に変わる見込みです。

明後日の3月24日頃に太陽風磁場のセクターの切り替わりが訪れます。
今日一枚目のセクター構造の図を見ると、現在太陽方向に向いている(黄色の領域)太陽風の磁場が、
太陽から地球方向に切り替わる(紫の領域)場所が近づいています。
(この円盤は反時計回りに回転します)
このセクター境界の前後では、太陽風の磁場が乱れて磁気圏のオーロラ活動を活発にする事があります。

太陽の同じ面が地球を向いていた27日前の太陽風の様子を見ると、
(27日周期の図を参考にして下さい)
セクター境界とそれに続くコロナホールの高速風に挟まれる様に、太陽風の磁場が強まる現象が見られます。
3月25-27日がその期間として予想されます。

更に、コロナホールの影響で3月26日から太陽風の速度が強まります。
現在、SOHO EIT284の太陽画像が欠測になっていますので、27日前の太陽画像を参考にします。
太陽面の東端(左端)にやや暗くコロナホールが見えています。
このコロナホールが西へ(右へ)移動し、地球へ影響を及ぼすのです。
前周期の様子から、高速風は3月31日まで続くと予想されます。

太陽黒点は小規模な黒点群があちこちに散らばり、番号札でにぎやかです。
フレア活動は低調で、小規模なフレアが見られる程度でしょう。



太陽風磁場のセクター構造。桃色は地球向き、黄色は太陽向き。
(c) CRL


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/23 19:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。