宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (CRL)
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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コロナホール (CRL)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/29 06:42 太陽風の速度が500km/秒に上昇しています。磁気圏がやや乱れています。
2004/ 3/ 1 11:15 太陽風の速度が650km/秒へ上昇しています。磁気圏の乱れに注意して下さい。
2004/ 3/ 2 08:22 高速太陽風が続いています。オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 3/ 3 10:54 太陽風は650km/秒と高速です。オーロラ活動がやや活発になっています。
2004/ 3/ 4 11:06 太陽風は高速状態が続いています。高エネルギー電子が増加しています。
最新のニュース

2004/ 3/ 5 11:06 更新
コロナホールの影響は弱まり、太陽風の速度は450km/秒へ低下しました。

担当 篠原

今日の1枚目の写真は通信総合研究所が運用している、
ACE衛星太陽風データ受信用の11mパラボラアンテナです。
研究所の敷地の北の端にあります。
いつも紹介しているACEデータの中で、日本が昼の時間帯のデータはこのアンテナが受信しています。
このアンテナは、衛星の見える方向、ほぼ太陽に向かってゆっくり動いています。
この写真を撮影したのは夕方でしたので、西の低い空を見ています。
衛星は地球から約150万km離れたラグランジュ点にいます。
世界各地の受信局と協力して、24時間切れ目の無いデータ受信を行います。
詳しい解説や図は、こちらのページをご覧下さい。
太陽の見えない夜間は、IMAGEというオーロラ観測衛星のデータ受信を行っています。

地球はコロナホールによる高速太陽風の領域から抜けた様です。
太陽風の速度は4日21時(世界時4日12時)頃から低下を始め、
5日2時(世界時4日17時)頃に500km/秒を切るまで下がりました。
現在は約450km/秒に下がっています。

オーロラ活動は低調でした(AE指数を参照)。
太陽風の速度が下がった事もあり、このまま穏やかな状態が続くと思われます。

静止衛星軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態が続いています。
こちらは引き続き注意が必要です。

SOHO EIT284カメラによる太陽画像では、太陽の中心付近にコロナホールは見られませんので、
しばらく静かな状態が続きそうです。
東端(左端)に新たなコロナホールが見えています。
3月9〜10日頃からこの影響で磁気圏が乱れることが予想されます。

太陽黒点は567群が目立つ程度です。
この黒点群は昨日Cクラスの小規模フレアを起こしています。
引き続き小規模フレアを発生させる可能性があります。



ACE衛星の太陽風データを受信しているパラボラアンテナ
(c) CRL


GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。