宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/25 12:21 太陽風は静かな状態が続いています。オーロラはやや活発です。
2004/ 2/26 10:58 太陽風、磁気圏ともにたいへん穏やかです。太陽では小規模フレアが頻発しています。
2004/ 2/27 11:27 太陽フレアが頻発しています。セクターの切り替わりに伴い、磁気圏がしばらく乱れそうです。
2004/ 2/28 12:34 太陽風がやや乱れています。明後日頃からコロナホールの影響が始まります。
2004/ 2/29 06:42 太陽風の速度が500km/秒に上昇しています。磁気圏がやや乱れています。
最新のニュース

2004/ 3/ 1 11:15 更新
太陽風の速度が650km/秒へ上昇しています。磁気圏の乱れに注意して下さい。

担当 篠原

コロナホールの影響で、太陽風の速度が上昇しています。
予想よりも早く高速風の領域に入った様で、昨日のニュース以降も速度の高い状態が続き、
2月29日11時(世界時29日2時)頃からは600km/秒を超えています。

一方、太陽風の磁場強度(白線)は5nT程度に下がり、
磁気圏の乱れを起こす磁場南向きの成分(赤線のマイナス成分)も弱い変化に留まっています。
そのため、沖縄の磁場変化を見たところ、現時点では大きな擾乱には発達していない様です。
ただし、太陽風の速度がたいへん速くなっていますので、
太陽風の磁場成分の変化によって、急にオーロラ活動が活発になる可能性があり、注意が必要です。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
この高速風の源となっているコロナホール(太陽の中心付近に見えるやや暗い領域)は、
太陽の北半球(上半分)を中心に、東西(左右)に大きく広がっています。
現在地球に影響を及ぼしているのは、西側(右側)の領域です。
コロナホールの広がりから考えて、今後5〜6日程度高速風が続く可能性があります。

先週大きなフレア(太陽爆発)を起こした太陽黒点の564群は次第に太陽の西縁に近づいています。
このところ目立ったフレアは発生していませんが、
中規模のフレアを起こす可能性はまだ残っているとのことです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。