宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:40)
昨日、C5.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 2 --- ---
5/ 1 10:28 C5.7
04:28 C2.2
4/30 --- ---

黒点  5/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1064 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:26 309 +0.3
-2 h 311 +1.8
-4 h 320 +1.5
-6 h 330 -1.8
-8 h 333 -2.4
-10 h 339 -1.1
-12 h 370 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -13 5/ 3
-2 h -16 4/ 1
-4 h -18 4/ 6
-6 h -18 3/ 4
-8 h -17 6/ 5
-10 h -17 2/ 2
-12 h -17 3/ 8

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^1
5/ 2 0.3 1x10^2
5/ 1 0.4 1x10^2
4/30 0.4 7x10^1
4/29 0.5 4x10^1
4/28 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/27 13:25 穏やかな太陽風が続いています。無黒点も続いています。
2010/ 4/28 11:57 太陽風は、速度360km/秒で安定しています。太陽は無黒点です。
2010/ 4/29 12:02 太陽に小さな黒点群が出現しました。これから太陽風が強まるかもしれません。
2010/ 4/30 09:08 1063黒点群は消えています。太陽風は穏やかです。コロナホールが太陽の中心線に達したようです。
2010/ 5/ 1 08:30 穏やかな太陽風が続いています。C2の小規模フレアが起きました。
最新のニュース

2010/ 5/ 2 08:40 更新
C5.7の小規模フレアが発生しました。太陽風は300km/秒の低速風になっています。

担当 篠原

1日10時半(世界時1日1時半)に、C5.7の小規模フレアが発生しました。
発生源は、太陽の東端から上がってきた新しい領域の様です。
GOESのX線写真では、明るく輝いています。
また、SOHOの可視光写真では、ここに白斑が見えています。
拡大すると、小さな黒点もある様です。

C5.7のフレアの後も、Bクラスの小さな変動が観測されています。
新しく上がってきたこの領域は、続いてフレア活動を起こすかもしれません。
黒点としての変化も含めて、注目してください。

今回のフレアは規模が小さく、太陽の東端で発生しているので、地球への影響はありません。


太陽風は、昨夜から急に速度が下がっています。
昨日は400km/秒近くあったのが、現在は300km/秒の低速風に変わっています。
昨日から今朝にかけては、プラズマの密度も大きく減少しています(回復しつつある様です)。

磁場強度は、4nT付近にあり、昨日よりもやや強まっています。
明日か明後日くらいから高速風がやって来ると予想していますが、
まだその変化ではないと思います。

ただし、前周期の変化が予想に使えないため、今後の太陽風の変化には注意してください。
GOESのX線写真にあるように、今回のコロナホールはなかなか立派な姿をしています。
速度の高まりも大きなものとなる可能性があります。


今日のAE指数のグラフは、ずっと太くなっています。
一部のデータがおかしくなっているためではないかと思います。
この様子を見ると、磁気圏は概ね静穏の様です。

明日以降、高速風の到来によって、活動が強まる可能性があります。
特に、高速風の始まりでは、磁場強度が強まって、
強い南向き磁場が活発な磁気圏活動を作ることがよくあります。



GOES-14のX線カメラによる太陽コロナ。この写真では、太陽の南北軸が少し右に傾いています。
(c) NOAA


SOHOによる太陽可視光写真。東端の白斑に、小さな黒点があるようです。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。