宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/17 --- ---
11/16 --- ---
11/15 --- ---

黒点 11/17 (NOAA)
磁場 フレア
1031 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:03 349 +1.0
-2 h 328 -1.1
-4 h 312 -1.5
-6 h 344 -1.0
-8 h 329 -0.1
-10 h 347 -1.4
-12 h 355 -1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -14 -6/ 12
-2 h -15 4/ 4
-4 h -14 6/ 3
-6 h -14 5/ 4
-8 h -15 3/ 4
-10 h -15 -2/ 4
-12 h -14 -2/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
11/17 0.6 1x10^1
11/16 0.6 1x10^1
11/15 0.7 9x10^0
11/14 0.7 1x10^1
11/13 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/11/12 09:13 太陽風は280km/秒へ速度が下がり、とても穏やかです。磁気圏も静かです。
2009/11/13 08:43 300km/秒を割るくらいの遅い太陽風が続いています。太陽は無黒点です。
2009/11/14 09:53 300km/秒付近の遅い太陽風が続いています。これから、コロナホールの影響がやってくるかもしれません。
2009/11/15 10:14 太陽風磁場が半日に渡って南向きになりました。小さな黒点が2カ所に発生しています。
2009/11/16 08:36 南向き磁場は更に半日ほど続き、オーロラもある程度活動的だった様です。昨日の黒点に1031群と番号がつきました。
最新のニュース

2009/11/17 11:09 更新
速度300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

太陽風の速度は、360km/秒から300km/秒へ再び下がり、遅い風にもどっています。
密度も減少していて、速度データが散乱を始めています。
磁場強度も、3nTと弱まった状態です。
静かな太陽風が流れています。

磁気圏も概ね静穏です。
磁場の南北成分が-1nTと弱い南向きになっているため、
AE指数で200nTくらいの小さな変動が観測されています。

太陽風の磁場強度は弱いので、大きく南を向くことはありませんし、
速度も低速なことから、オーロラ活動がこれ以上活発になることはなさそうです。


この後も、太陽風、磁気圏ともに静穏な状態が続きそうです。
次の擾乱要因としては、
SOHO EIT195の太陽の中心付近北寄りに見えているコロナホールでしょう。
規模は小さいですが、緯度は低いので、ある程度の影響がやってくるのではないでしょうか。
到来は、3〜4日後だと思います。


太陽では、1031黒点群が小さく見えています。
規模に特に変化はなく、特に活発化する様子も見えません。
GOESのX線のデータは小さく変化していますが、太陽も穏やかな状態が続きそうです。



SOHO EIT195による太陽コロナ。17日1時半(世界時16日16時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。太陽の中心から北(上)寄りに1031黒点群が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。