宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:33)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 5 --- ---
10/ 4 --- ---
10/ 3 --- ---

黒点 10/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:15 413 -0.7
-2 h 405 -0.9
-4 h 403 -1.8
-6 h 389 +2.4
-8 h 390 +2.7
-10 h 380 +4.0
-12 h 363 +6.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -18 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/ 5 0.5 9x10^0
10/ 4 0.7 1x10^1
10/ 3 0.8 1x10^1
10/ 2 0.6 1x10^1
10/ 1 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/30 08:27 低速の穏やかな太陽風が続いています。明日くらいに小規模の高速風が来そうです。
2009/10/ 1 08:19 太陽風の速度が少し上がりましたが、低速風が続いています。磁気圏も静かです。
2009/10/ 2 08:32 太陽風は速度が低いままです(350km/秒)。これから10日程度、静かに推移しそうです。
2009/10/ 3 11:10 低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/10/ 4 11:40 太陽風の速度は300km/秒に下がりました。しばらく、遅い太陽風が続くでしょう。
最新のニュース

2009/10/ 5 08:33 更新
太陽風に小規模の変動がやって来ました。速度が400km/秒に上がっています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽風に小規模の変化が発生しています。

昨日の昼、4日12時(世界時4日3時)頃に、
太陽風の磁場強度、密度、速度などが、変化としては小幅ですが急な上昇を示しました。
磁場強度と速度はその後も上がり続け、
磁場は昨夜のうちに最大10nTに達し、現在は5nTを割る程度に下がっています。
一方、速度は現在までほぼ1日間ゆっくりと上昇を続け、
現在は、400km/秒と平均的な速度レベルに達しています。

原因は分かりませんが、変化の様子から、
速度の上昇はこのあたりまでではないかと思われます。


磁場強度の強まり以降、磁場の南北成分は、0nT付近から北寄りで推移しました。
このため、オーロラ活動はほとんど発生してません。
AE指数は、ほとんど変化していません。
磁場の北向きは、最大で10nTに達しており、これが反対向きの南寄りだった場合、
そこそこ活発な変動が見られたかもしれません。

太陽風の変化はやがて落ち着いて、再び300km/秒台の低速風に戻ると思います。
次の注目点は、来週の初め、11〜13日頃です。


太陽は、1026黒点群の領域も見えなくなり、完全に静かになりました。
STEREO Behindを見ても目立った領域はなく、今後は無黒点の日が続きそうです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日7時半(世界時4日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。太陽は無黒点です。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。