宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:27)
昨日、C2.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/26 --- ---
9/25 09:33 C2.0
9/24 --- ---

黒点  9/26 (NOAA)
磁場 フレア
1026 1 α C2
1027 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 286 +0.9
-2 h 279 +0.8
-4 h 274 +1.9
-6 h 271 +1.7
-8 h 271 +0.4
-10 h 271 -0.3
-12 h 273 +0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -10 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
9/26 0.5 9x10^0
9/25 0.7 1x10^1
9/24 0.8 1x10^1
9/23 0.6 1x10^1
9/22 0.6 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/21 10:58 太陽風の速度が400km/秒に上がっています。もう少し上昇するかもしれません。
2009/ 9/22 12:46 太陽風は460km/秒まで速度が上がり、現在は420km/秒に下がっています。1026黒点群が上がって来ました。
2009/ 9/23 11:26 1027黒点群が出現し、太陽面が少しにぎやかになっています。太陽風は穏やかです。
2009/ 9/24 09:28 2つの黒点群は残っていますが、目立った活動はありません。太陽風の密度が少なくなっています。
2009/ 9/25 10:11 C2のフレアが発生しました。太陽風はかなり低速で、磁気圏も静かです。
最新のニュース

2009/ 9/26 12:27 更新
C2フレア以降、太陽は静穏です。太陽風もかなり低速で、穏やかです。

担当 篠原

ちょうど昨日のニュース更新時、25日10時(世界時25日1時)に、
1026黒点群(可視光写真の左下の黒点)でC2の小規模フレアが発生しました。
今日掲載のX線グラフでは、フレアの全体が見えています。

その後は、Aクラスの極小さな変動が数回起きただけで、太陽活動は穏やかです。

1026黒点群は、衰退傾向にあり、今日の写真ではとても小さくなっています。
1027黒点群も特に変化はなく、太陽の活動は穏やかに推移しそうです。


太陽風は、290km/秒前後とかなり遅い状態を保っています。
磁場強度が5nT近くに強まる変化も見られていましたが、特に何も起こりませんでした。

磁場の南北成分が北寄りになっていることもあり、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数は全く変化していません。


この後、コロナホールの影響がやって来ると予想しています。
SOHO EIT195では、南半球側のコロナホールは、太陽の西側(右側)に進行していて、
太陽風の変化が近いことを示しています。
(SOHOのNASAのページは、今週末も停電です。ESAのサイトをどうぞ。
ただし、更新はここに掲載している写真までで停止しています。)

現在の太陽風には、変化の気配はまだ見えていません。
この後、磁場強度の上昇が始まり、やがて速度が高まって行くと予想されます。

前周期はやっと500km/秒に達する程度の変化でしたが、今回はどうなるでしょうか。
コロナホールが広がっているので、もう少し強い風になりそうに思います。

高速風の立ち上がりは、磁場強度が強まることもあり、
オーロラ観望はチャンスです。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。26日4時半(世界時25日19時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。南半球に1026黒点群、北半球に1027黒点群が見えています。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。