宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:53)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/20 --- ---
9/19 --- ---
9/18 --- ---

黒点  9/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 334 -0.3
-2 h 348 -0.1
-4 h 353 +1.4
-6 h 338 +1.0
-8 h 368 +1.6
-10 h 370 -0.1
-12 h 360 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -14 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^0
9/20 0.6 9x10^0
9/19 0.5 1x10^1
9/18 0.6 9x10^0
9/17 0.6 8x10^0
9/16 0.6 9x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/15 09:33 400km/秒と太陽風は比較的穏やかです。明日以降、太陽風は高速風に変わりそうです。
2009/ 9/16 10:13 太陽風はやや高速になり、小規模のオーロラ活動も続いています。これから、更に速度が上がる可能性があります。
2009/ 9/17 11:12 太陽風は、400km/秒台前半の状態が続いています。高速風の到来は遅れている様です。
2009/ 9/18 10:10 450km/秒付近のやや高速の太陽風が続いています。これ以上の高速風にはならないようです。
2009/ 9/19 12:16 太陽風の速度は下がり始めました。1週間ほど穏やかな状態が続くでしょう。
最新のニュース

2009/ 9/20 11:53 更新
太陽風の密度が大きく下がりました。現在の速度は350km/秒と低速で、磁気圏も静かです。

担当 篠原

太陽風のプラズマ粒子の密度が少なくなっています。
昨日のニュースの頃から既に0.3個/cm^3くらいに下がっていたのですが、
その後、更に減少し、ACEの図では0.1個/cm^3にくっつくようなグラフになりました。
このあたりまで下がると、ACEの観測装置の限界になるのでしょう。
グラフでは、0.1以下のプロットはされていません。

この影響で、太陽風速度の観測も誤差が大きくなり、グラフは拡散しています。
それでも、350km/秒前後の低速風が続いていたことは分かります。

現在の密度は、0.5個/cm^3くらいに上がっています。

また、磁場強度は3nT付近と弱く、穏やかな太陽風です。


磁気圏も静かです。
AE指数はほとんど変化していません。

今週いっぱいは、このまま穏やかに過ぎて行きそうです。


SOHOのWebページが停止しているので、今日はSTEREO Behindの太陽コロナ写真を掲載します。
STEREO Behindは、今や地球から60度ほど離れた地点に達していて、
見えている太陽面の時差は、4日を越えるほどになりました。
掲載の写真は、24日頃に地球から見える太陽だと考えて下さい。

すると、南半球の中緯度付近のコロナホールは、太陽の中心線を越えるくらいにいます。
地球への影響を3日後と考えると、太陽風の変化は27日くらいにやってくることになりそうです。

コロナホールの左には、明るい活動領域が見えています。
現在の活動度はやや落ち着いているように見えますが、
ここに黒点があるかどうか、地球から見える様になるのももうすぐでしょう。

GOESのX線グラフは、上昇を始めています。
上空の明るい部分が見え始めている様です。



STEREO Behindによる太陽コロナ。地球よりも4日ほど先の太陽を見ています。20日3時(世界時19日18時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。