宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 7 --- ---
9/ 6 --- ---
9/ 5 --- ---

黒点  9/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:30 367 +0.4
-2 h 369 +0.3
-4 h 378 +1.0
-6 h 377 +0.5
-8 h 378 -0.4
-10 h 384 +2.4
-12 h 386 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -7 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -8 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^0
9/ 7 0.5 1x10^1
9/ 6 0.8 2x10^1
9/ 5 0.6 1x10^1
9/ 4 0.6 6x10^1
9/ 3 0.7 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 9/ 2 10:06 1025黒点群が出現していました(もう消えています)。太陽風は400km/秒付近で穏やかです。
2009/ 9/ 3 11:57 太陽風は低速風に変わり、とても穏やかです。
2009/ 9/ 4 17:20 太陽風の速度が上昇しています。オーロラが活発化しそうです。
2009/ 9/ 5 10:56 太陽風の速度は、下がり始めています(440km/秒)。これからしばらく穏やかな太陽風が続くでしょう。
2009/ 9/ 6 07:22 太陽風の速度は400km/秒と平均的な状態です。磁気圏はとても静かです。
最新のニュース

2009/ 9/ 7 11:06 更新
太陽風、磁気圏ともに穏やかです。8月までの黒点数状況をまとめます。

担当 篠原

SIDCによると、8月の黒点のなかった日は、
1ヶ月あたりとしては最大値である31日に達したそうです。
無黒点の日は、2007年頃から増えていますが、
月あたりの日数としては、今回の極小期中、最多になりました。

次の表は、2006年11月以降の月ごとの無黒点日の推移です。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日


また、このグラフを今日1枚目の図として掲載します。

5月、6月、7月の無黒点日は、20日台前半に下がり、
いよいよ山を越えたのかと思ったのですが、
再び8月になって再び高い水準に戻りました(それも最高値です)。
長期変化ですので、1ヶ月単位でどうこうと評価することは無意味ですが、
現在の状態が変わるには、まだ時間がかかりそうな印象です。

2枚めに掲載している図は、
2008年1月に第24期最初の黒点群が出現して以来の、黒点群の活動周期番号と緯度の分布です。
これによると、北半球、南半球どちらも順調に第24期に切り替わっていて、
第23期の黒点群は今年の4月末以来、4ヶ月に渡って出現していません。
太陽の活動周期としては、完全に第24期に切り替わった様に見えます。
そして、現在の問題は、新しい第24期の活動度が一向に上昇しないということです。

第24期の極大における黒点数の予想は、日を追うごとに下がっています。
例えば、NASAのグループが発表している予想では、
第24期の極大は、2013年に黒点数は90くらいだとしています。
黒点数の予想は、様々なグループで出されていて、
もっと低い数値を発表しているものもあります。

今のところ、確実に予想できるモデルはなく、今後の推移を見守るしかありません。



太陽風は、速度380km/秒前後、磁場強度3nT前後と穏やかな状態です。
磁気圏もたいへん静穏です。
AE指数はほとんど変化していません。

穏やかな状態は今後も続くでしょう。
掲載の27日周期の図では、前周期のグラフの右端に、
ようやく次の太陽風の変化が顔を出しています。

太陽は無黒点で、とても静かです。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。7日11時(世界時7日2時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。