宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:38)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/14 --- ---
3/13 --- ---
3/12 --- ---

黒点  3/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:30 552 -2.0
-2 h 548 -0.6
-4 h 549 -2.0
-6 h 536 -2.0
-8 h 534 -2.0
-10 h 529 -0.8
-12 h 542 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 -30 7/ 6
-2 h -32 11/ 4
-4 h -33 13/ 9
-6 h -34 24/ 23
-8 h -34 7/ 9
-10 h -37 14/ 12
-12 h -36 10/ 6

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^1
3/14 0.5 1x10^2
3/13 0.6 2x10^1
3/12 0.6 3x10^1
3/11 0.6 4x10^1
3/10 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 3/ 9 08:52 太陽風速度が440km/秒ほどに高まり、磁場南向きの影響でオーロラ活動が活発化しました。
2009/ 3/10 08:44 太陽風は低速に戻り、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心にやって来ました。
2009/ 3/11 10:42 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。明後日頃から高速風になるでしょう。
2009/ 3/12 07:23 300km/秒台前半の低速太陽風が続いています。明日から高速風が始まりそうです。
2009/ 3/13 07:06 太陽風の磁場強度が20nTに強まっています。高速風の到来が近づいています。
最新のニュース

2009/ 3/14 09:38 更新
高速風が来ました。速度は550km/秒に上昇し、活発なオーロラ活動も続いています。

担当 篠原

コロナホールの影響による、高速風が来ています。
昨日の朝、13日10時(世界時13日1時)頃から、太陽風速度の上昇が始まりました。
お昼には500km/秒に達し、夜にかけて550km/秒まで上昇しています。
以降はこの速度で安定しています。

20nTに強まっていた磁場強度は、速度の上昇とともに弱まり、
昨夜のうちに5nTと、通常の強さ程度に落ちています。


昨日のニュースの直後から、磁場の南北成分が南寄りの傾向を取る様になり、
磁気圏活動に刺激を与えています。
AE指数を見ると、前半に800nTレベルの強い擾乱が発生し、
後半も500nTくらいの中規模活動が続いています。

シベリア磁場データでも、TIKで1日を通して変動が記録されています。

沖縄の磁場は、静穏レベルから-50nTほど減少しています。
弱い磁気嵐状態になっているようです。
ACEの図の最初に見られる、-10nTレベルの強い南向きが効いていたようです。


今回の高速風は、それほど長く続かないと思われます。
前周期は2日半程度でしたし、
SOHO EIT195では、コロナホールは西の端(右端)に去りつつあります。

500km/秒台の太陽風は、明日くらいまでで、以降、次第に低下して行くでしょう。

磁場強度も下がって来ているので、
磁気圏活動も、今後は次第に落ち着いてくるでしょう。

SOHO EIT195の太陽コロナでは、太陽の東側(左側)にもコロナホールが見えています。
南極の大きなコロナホールから、コロナホールの筋が伸びている様に見えます。
もう2日ほどすると良く見える様になるでしょう。
次の擾乱要因は、このコロナホールになりそうです。


放射線帯高エネルギー電子は、これから上昇を始めそうです。
今後の変化に注意して下さい。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。14日9時半(世界時14日0時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の可視光写真。黒点はありません。14日5時(世界時13日20時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。