宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:33)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/21 --- ---
2/20 --- ---
2/19 --- ---

黒点  2/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:27 356 +2.9
-2 h 353 +2.9
-4 h 347 -1.6
-6 h 343 -2.3
-8 h 331 -1.1
-10 h 335 -1.1
-12 h 332 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
07:59 1 -6/ 10
-2 h -2 -3/ 9
-4 h -3 5/ 9
-6 h -2 -1/ 5
-8 h -1 -4/ 5
-10 h 1 -4/ 6
-12 h -1 -6/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^2
2/21 0.4 7x10^2
2/20 0.7 2x10^3
2/19 0.7 1x10^3
2/18 0.6 1x10^3
2/17 0.7 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 2/16 12:38 500km/秒台の高速風が続いています。太陽風の速度は低下に向かっています。
2009/ 2/17 09:13 太陽風の速度は下がり(420km/秒)、磁気圏は穏やかです。
2009/ 2/18 09:17 太陽風速度は300km/秒台中盤に下がり、磁気圏もとても穏やかです。
2009/ 2/19 09:03 太陽風速度は300km/秒に下がり、とても静穏です。磁気圏も穏やかです。
2009/ 2/20 08:58 300km/秒台前半の遅い太陽風が続いています。穏やかな宇宙天気です。
最新のニュース

2009/ 2/21 08:06 更新
太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。これからコロナホール影響が来るかもしれません。
2009/ 2/21 08:33 追加 
図を入れ忘れていました。追加で掲載します。

担当 篠原

立ち上がらない第24期 --2009年を迎えて--
で紹介していますが、静かな太陽が続いています。

現在の状況を実感させる写真を紹介しましょう。
STEREOという2つの双子太陽観測衛星があります。
それぞれ、Behind、Aheadと呼ばれています。
このふたつの衛星は、今、太陽から見て、
それぞれ地球から45度ずつ離れた位置にいます(下の図を参照)。
このふたつの衛星の太陽写真を組み合わせると、
太陽全体の4分の3(角度では270度分)を同時に見ることができるのです。



この2枚の写真が、現在の太陽です。
左の写真の右側半分と、右の写真の左側半部は、同じ場所を左右から見ています。
ふたつの写真を組み合わせても、太陽には明るい領域が全くなく、いかにも静かそうです。

現在は、太陽の4分の1は見えていません。
STEREO衛星は現在も少しずつ離れ続けていて、やがて真反対に位置する様になり、
その時は、太陽の表裏を全部見ることができるようになるのです。
以降は、SOHOの写真を組み合わせると、当分の間、太陽全体を常時監視することができます。
今後の活躍が楽しみな衛星たちです。


現在の太陽風は、340km/秒で安定しています。
磁場強度も5nT前後で落ち着いていて、穏やかな太陽風が続いています。

このため、磁気圏もとても静かです。


太陽風の乱れがやってくる可能性がありますが、まだ、その変化は見えていません。
今日、明日くらいまでは様子を見続ける必要があります。
太陽風の速度とともに、磁場強度の変化にも注意していて下さい。
変化が来る場合は、磁場強度のほうが先に変化する傾向があります。
ただし、やって来る乱れの規模は、それほど大きなものではないでしょう。

太陽のコロナ写真は、SOHOにSTEREO Behindの写真を加えても、のっぺりしていて、
これから小さな乱れが来たとしても、その後は穏やかな太陽風が続きそうです。

太陽は無黒点で、静穏です。

2009/ 2/21 08:33 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります




2つのSTEREO衛星の、現在の位置。衛星の位置は、現在も広がり続けています。
(c) NASA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。地球から見える現在の太陽は、こちらです。21日7時半(世界時20日22時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽の磁場写真。黒点はありません。21日23時(世界時20日14時)
(c) SOHO (ESA & NASA)



2009/ 2/21 08:33 追加

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。