宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:27)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/28 --- ---
12/27 --- ---
12/26 --- ---

黒点 12/28 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:22 333 +0.4
-2 h 336 +1.7
-4 h 343 +0.2
-6 h 348 -0.3
-8 h 344 +1.3
-10 h 344 -1.6
-12 h 347 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -12 18/ 5
-2 h -13 11/ 9
-4 h -13 6/ 5
-6 h -13 10/ 4
-8 h -14 11/ 4
-10 h -13 13/ 2
-12 h -12 12/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^1
12/28 0.6 9x10^1
12/27 0.6 1x10^2
12/26 0.6 8x10^1
12/25 0.5 1x10^2
12/24 0.6 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/22 01:05 太陽風は300km/秒と低速で、磁気圏も静穏です。これから高速風が回帰してくると思われます。
2008/12/24 07:05 高速太陽風が始まり、速度が500km/秒台に上昇しています。磁気圏もやや活動的です。
2008/12/25 13:10 高速風は500km/秒を割り、後半に入っています。太陽の東から新しい黒点が現れるかもしれません。
2008/12/26 09:42 太陽風の速度は420km/秒に下がり、高速風は終わりました。
2008/12/27 08:15 太陽風の速度は引き続き低下し、低速風に変わりつつあります。太陽は無黒点が続いています。
最新のニュース

2008/12/28 12:27 更新
太陽風は低速風になり(340km/秒)、磁気圏もとても静かです。太陽の磁場分布に注目してみましょう。

担当 篠原

太陽の正面にコロナホールが来ています。
27日前の写真と並べて、分布の変化を見ましょう。

SOHO EIT195の2枚の写真の、左は現在、右は1周期前の写真です。
どちらも太陽の中心に、ゆがんだY字状のコロナホールが見えています。
大まかな形は同じなのですが、コロナホールの筋の幅が広がったように見えます。
また、北極のコロナホールからは、細い筋が伸びて来ています。

大きな変化ではないので、これからやってくる高速風も大きな違いはなさそうです。
27日周期の図によると、速度の変化は31日くらいからになりそうです。


現在の太陽風は、速度が340km/秒に下がり、低速風となっています。
磁場強度も2nT近くに弱まっていて、とても穏やかです。

このため、磁気圏活動もとても静かで、AE指数には全く変化が見られません。


太陽は無黒点のままです。
SOHO EIT195では、2つめの明るい領域も上がって来ましたが、
こちらにも黒点は無かった様です。
12月も無黒点の日数がかなり多くなりそうです。

今日は、SOHOによる太陽の磁場分布の写真を掲載します。
南半球(下半分)に注目してください。
東側(左側)に、白と黒の磁場の強まりがペアになっている部分が2カ所あります。
SOHO EIT195を見ると、コロナホールを挟んで東と西の明るい領域に対応しています。

興味深いのは、磁場の順番です。
東側(左側)の磁場の強まりは、[ 黒 白 ]となっていますが、
西側(右側)の磁場の強まりは、[ 白 黒 ]となっています。

東側は、新しい第24活動周期の極性、
西側は、古い活動周期の第23周期の極性です。
どちらもほぼ同じ中緯度域に発生しています。
南半球は、いまだに、はっきりと第24期に進行していないのでしょうか。



SOHOによる、太陽面の磁場分布。南東寄り(左下寄り)に、[黒白]、[白黒]と、逆の磁場の並びがあります。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/28 01:36 UT

12/ 1 01:25 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。