宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:28)
昨日、C1.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/12 --- ---
12/11 18:20 C1.5
12/10 --- ---

黒点 12/11 (NOAA)
磁場 フレア
1009 3 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:22 426 +0.4
-2 h 400 -0.7
-4 h 408 +0.1
-6 h 413 -0.5
-8 h 425 +1.3
-10 h 405 -1.9
-12 h 377 +4.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -12 7/ 7
-2 h -11 3/ 5
-4 h -11 4/ 3
-6 h -11 3/ 7
-8 h -12 6/ 11
-10 h -10 5/ 4
-12 h -13 7/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
12/12 0.6 9x10^2
12/11 0.6 2x10^3
12/10 0.7 2x10^3
12/ 9 0.6 3x10^3
12/ 8 0.5 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/12/ 7 10:42 太陽風の速度は550km/秒に上昇し、再び高速状態になっています。磁気圏も活動的です。
2008/12/ 8 12:54 太陽風速度の低下が始まり、高速風は終わりつつあります(500km/秒)。
2008/12/ 9 09:22 太陽風は通常の速度に戻りました(420km/秒)。磁気圏活動も穏やかです。
2008/12/10 09:23 太陽風は低速になり、磁気圏は静穏です。太陽に磁場の強まりが見えています。
2008/12/11 09:19 24期の黒点群が、南半球に出現しました。低速の太陽風が続き、磁気圏も概ね静穏です。
最新のニュース

2008/12/12 09:28 更新
C1.4の小規模フレアが発生しました。太陽風は通常の速度に上がっています。

担当 篠原

太陽の南西端(右下)に出現した1009黒点群は、
その後、フレア活動を起こす様になりました。
そして、11日18時半(世界時11日9時半)にC1.4の小規模フレアが発生しました。
また、11日20時半(世界時11日11時半)には、B9.6の小さなフレアが起きています。

Cクラスのフレアは、11月3日以来、40日ぶりです。
前回は、北半球の第24期黒点初のCクラスフレアでしたが、
それに続いて、南半球における第24期黒点初のCクラスフレアとなりました。

フレアの継続時間が短かったため、
GOESのX線グラフでは、フレアはCクラスの線に達していません。
最も高く見えている山は、本当はC1.4のフレアです。

強まったフレア活動は、半日ほどで落ち着き、
現在は、小さな変化に留まっています。
SOHOの可視光写真を見ると、黒点群は昨日と大きな変化はなく、
発達は止まっていると見られます。
引き続き、Cクラスのフレアが発生する可能性があるという程度でしょう。


太陽風は、磁場強度が5nTをやや超えるレベルに高まっていましたが、
それに合わせて、速度が若干上昇し、400km/秒と通常の速度レベルを回復しています。

今日から明日にかけて、小規模の高速風が回帰して来ると予想していますが、
この後、太陽風はどのように変化するでしょうか。
引き続き、磁場強度、速度に注目してください。


太陽風の変化が小さかったため、現在の磁気圏活動は、概ね静穏です。
これから、高速風の回帰とともに、ある程度活発化する可能性があります。




SOHOによる太陽の可視光写真。右下に1009黒点群が見えています。12日1時(世界時11日16時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。12日2時(世界時11日17時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。