宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:12)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 2 --- ---
10/ 1 --- ---
9/30 --- ---

黒点 10/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:06 571 -0.5
-2 h 615 -1.0
-4 h 588 +0.2
-6 h 570 +1.8
-8 h 544 +1.4
-10 h 505 -0.8
-12 h 486 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
10/ 2 0.5 3x10^1
10/ 1 0.5 6x10^1
9/30 0.7 4x10^1
9/29 0.7 4x10^1
9/28 0.6 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/27 12:19 低速の太陽風が続き、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心に近づいています。
2008/ 9/28 14:19 300km/秒台前半の穏やかな太陽風が続いています。一方、高速風の到来が近づいています。
2008/ 9/29 12:49 低速で穏やかな太陽風が続いています。明日以降、高速太陽風が始まるでしょう。
2008/ 9/30 12:09 黒点群が2つ出現しています。太陽風は穏やかです。これから高速風領域に入ります。
2008/10/ 1 12:44 太陽風の速度は470km/秒に上がっています。更に、速度が上がると予想されます。
最新のニュース

2008/10/ 2 09:12 更新
太陽風の速度は、600km/秒に上昇しました。磁気圏はやや活動的です。

担当 篠原

ゆっくりと高速太陽風がやって来ました。
最初に速度の変化が現れて、一日ほど経った昨夜、
太陽風の速度は600km/秒に上昇しました。
このゆっくりとした速度上昇は、前周期にも見られていたものです。

磁場強度は、7-8nTに強まった程度で、大きな変化はありませんでした。
磁場の南北成分は、南北に頻繁に振れていますが、
大きな南向きは現れておらず、磁気圏への影響はそれほど大きくなりませんでした。
AE指数は、ずっと変動が続いているものの、
振幅は200〜300nTくらいで、小規模の変動だけです。


前周期の変化から予想すると、高速太陽風はこれから5-6日続きそうです。
SOHO EIT195では、コロナホールの一番濃い部分は、
これから地球への影響開始位置に達します。
明日くらいにもう一度速度の盛り上がりが見られる可能性があります。
(前周期にも、この変化は見られています)

磁気圏も、もう2〜3日は活動的な状態が続くでしょう。

一方、コロナホールの最後尾は、太陽の中心に来ています。
前周期よりもやや早めの通過で、高速風は少し早く終わるかもしれません。


放射線帯高エネルギー電子は、まだ低い状態です。
今後の変化に注目して下さい。

太陽は無黒点で、静穏です。



SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。1日8時半(世界時1日23時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。