宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/15 --- ---
9/14 --- ---
9/13 --- ---

黒点  9/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:51 388 +0.3
-2 h 378 +2.2
-4 h 352 -1.2
-6 h 326 -2.4
-8 h 297 -0.4
-10 h 303 -0.3
-12 h 292 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -3 5/ 28
-2 h -9 28/ 20
-4 h -10 16/ 8
-6 h -9 12/ 2
-8 h -7 11/ 3
-10 h -8 8/ 4
-12 h -8 9/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
9/15 0.5 5x10^3
9/14 0.5 5x10^3
9/13 0.6 4x10^3
9/12 0.7 5x10^3
9/11 0.7 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 9/10 09:33 太陽風速度は、460km/秒に下がりました。高速風は終わりつつあります。
2008/ 9/11 08:57 太陽風は、通常の速度に戻りました(430km/秒)。磁気圏の活動は静穏です。
2008/ 9/12 09:43 太陽風は低速になっています。磁気圏も静穏です。1001黒点群が出現したそうです。
2008/ 9/13 11:14 太陽風は低速で、磁気圏はとても静かです。明日くらいから高速風が始まりそうです。
2008/ 9/14 10:30 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。これから高速風が始まるでしょう。
最新のニュース

2008/ 9/15 10:04 更新
太陽風の速度が400km/秒に上昇しました。引き続き、高速風になりそうです。

担当 篠原

前周期よりも1日近く遅れて、太陽風の変化が始まりました。
今日未明の、15日3時(世界時14日18時)頃から、
太陽風の速度と磁場強度が増え始め、
磁場は、5〜10nTの間で推移し、速度は400km/秒へ上昇しています。

太陽風の速度としては、まだ、低速から通常の速度に戻った程度です。

太陽風が乱れ始めたことで、磁気圏でも活動が始まっています。
AE指数では、500nTの小規模変動が記録されています。
まだ速度が低いため、規模はそれほではありません。


高速太陽風は、前周期よりも遅れて始まりました。
そのため、SOHO EIT195を見ると、
高速風は始まったばかりですが、コロナホールは既に太陽の西の端に去りつつあります。
今回、高速風の規模は小さくなっているかもしれません。

磁場強度はまだ強まっているので、速度は引き続き上昇するでしょう。
しかし、最高速度や継続期間が小さくなっている可能性があります。


太陽風の変化を受け、放射線帯の高エネルギー電子は大きく減少しています。
今後の変化は、太陽風の状況を含めて、注目する必要があります。

太陽は無黒点で、とても静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/15 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。