宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (07:27)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/31 --- ---
8/30 --- ---
8/29 --- ---

黒点  8/30 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
07:21 306 +1.0
-2 h 313 +0.8
-4 h 321 +0.9
-6 h 330 +0.1
-8 h 350 +0.1
-10 h 355 +0.0
-12 h 358 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -3 8/ 3
-2 h -4 8/ 2
-4 h -4 9/ 2
-6 h -4 9/ 2
-8 h -3 10/ 3
-10 h -4 10/ 5
-12 h -4 3/ 11

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
8/31 0.6 4x10^2
8/30 0.7 4x10^2
8/29 0.9 5x10^2
8/28 0.7 7x10^2
8/27 0.7 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 8/26 09:43 太陽風の速度は290km/秒へ下がり、かなり低速になっています。磁気圏も穏やかです。
2008/ 8/27 08:39 低速で穏やかな太陽風が続いています(310km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2008/ 8/28 10:15 速度の遅い太陽風が続いています(310km/秒)。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 8/29 07:26 320kmk/秒の低速太陽風が続いています。SOHOで次のコロナホールが見えて来ました。
2008/ 8/30 07:29 太陽風は低速のまま、穏やかな状態が続いています。磁気圏も非常に静穏です。
最新のニュース

2008/ 8/31 07:27 更新
太陽風はとても低速で、磁気圏も静穏です。次の高速風の到来が、早まるかもしれません。

担当 篠原

350km/秒に上昇した太陽風速度は、31日に入った頃に再び下がり、
現在、300km/秒ほどになっています。
かなり遅い速度です。

それとともに磁場強度も下がり、3nTに弱まっています。
太陽風とても穏やかです。

このため、磁気圏も非常に静かです。
相変わらず、AE指数は完全に平坦です。


SOHO EIT195で、コロナホールがよく見えて来ましたので、
27日前(太陽が同じ面を向けていたとき)の様子と比較しましょう。
掲載のSOHOの写真は、左が現在、右が27日前です。

どちらの写真でも、太陽の南東寄り(左下)に薄暗い領域が見えています。
高速太陽風の発生源のコロナホールです。
現在の位置を前周期の位置と比べると、コロナホールは少し右側へ前進している様です。
前周期(右)の写真では、コロナホールは、東側の半分程度にしか届いていませんが、
現在(左)の写真では、もうすぐ太陽の中心線に達するくらいに見えています。

現在の位置から考えると、コロナホールは明日には太陽の中心線に達しそうです。
高速太陽風はその3日後くらいにやって来ますから、
合わせて考えると、今周期の高速風は少し早まって、9月4日くらいにやって来るかもしれません。
前周期と比較すると、1日半程度早まる可能性があります。

位置が変わっていることから、広がりにも変化が見られそうです。
これから、コロナホールの全体が見えてくるのを待ちましょう。


太陽は無黒点が続いていて、非常に静穏です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

8/30 21:24 UT

8/ 3 22:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。