宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/22 --- ---
7/21 --- ---
7/20 --- ---

黒点  7/21 (NOAA)
磁場 フレア
1000 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:45 375 +0.2
-2 h 383 +0.3
-4 h 380 -0.6
-6 h 382 +1.2
-8 h 382 -0.2
-10 h 387 -3.4
-12 h 361 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -9 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
7/22 0.5 2x10^3
7/21 0.7 1x10^4
7/20 0.6 1x10^4
7/19 0.5 1x10^4
7/18 0.6 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 7/17 09:11 太陽風の速度は、500km/秒近くまで下がって来ました。小規模の磁気圏が続いています。
2008/ 7/18 09:00 太陽風の速度は460km/秒に下がりました。これから小さな速度の山が来るかもしれません。
2008/ 7/19 10:24 久しぶりに黒点が出現しました。太陽風は低速になり、磁気圏も静穏です。
2008/ 7/20 11:11 太陽風の速度は320km/秒に下がり、低速で穏やかです。
2008/ 7/21 10:11 300km/秒の遅い太陽風になっています。磁気圏もとても穏やかです。
最新のニュース

2008/ 7/22 08:55 更新
セクター境界を越え、太陽風の速度が380km/秒に上がりました。これから高速風が始まりそうです。

担当 篠原

太陽風の速度が少し上がって、380km/秒に上昇しています。
ACEの図では、ずいぶん上がった様に見えますが、変化としてはそれほどでもなく、
低速風から通常の速度レベルに戻った程度です。
磁場強度も、わずかですが、5nTに上がっています。

27日周期の図を見てください。
セクターが、TからAへ切り替わっています。
この変化にともなう、速度の上昇だったと思われます。
前周期の6月25日にも、セクターの切り替わりで、
速度の上昇と磁場強度の強まりが起こっています(到来が1日早まっています)。
この時は、それから1日ほど経って、本格的な高速風がやって来ました(6月26日)。

今周期も、これから高速風がやって来ると予想しています。
コロナホールは、既に太陽の西側半分の位置まで移動しています。
この後の、ACEデータに注目してください。


太陽風の変動により、磁気圏活動が発生しています。
AE指数の中ほどで、300nTから700nTの小中規模のオーロラ活動が発生しています。
この時間帯、太陽風の磁場がずっと-5nTの南向きになっていました。
この影響だと思われます。
現在は、南向きが終わり、磁気圏は静かになっています。


この磁気圏の乱れにより、放射線帯の高エネルギー電子は減少しています。
警戒レベルを割り、1000くらいまで下がっています。
次の高速風が始まるまでは、低いレベルが続きます。

太陽は無黒点で、とても静穏です。
太陽写真に1000の番号は残っていますが、黒点は消えています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/21 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。