宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:34)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 5 --- ---
7/ 4 --- ---
7/ 3 --- ---

黒点  7/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:29 344 +2.7
-2 h 335 +1.9
-4 h 332 +1.7
-6 h 343 +3.7
-8 h 342 +0.4
-10 h 327 +2.1
-12 h 307 -1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -4 -/ -
-2 h -4 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -5 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -8 -/ -
-12 h -5 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
7/ 5 0.6 8x10^2
7/ 4 0.7 1x10^3
7/ 3 0.5 9x10^2
7/ 2 0.6 1x10^3
7/ 1 0.6 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/30 11:44 太陽風はやや高めの速度で安定しています(470km/秒)。明日以降、通常の速度へ戻るでしょう。
2008/ 7/ 1 09:05 400km/秒台後半のやや速い太陽風が続いています。今後、低速風へ変わって行くでしょう。
2008/ 7/ 2 09:02 太陽風は通常の状態に戻りました(400km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2008/ 7/ 3 09:04 太陽風は低速になっています。磁気圏はとても静穏です。これから小規模の乱れがやって来そうです。
2008/ 7/ 4 09:27 低速の太陽風が続き、磁気圏もとても静かです。太陽は無黒点が続いています。
最新のニュース

2008/ 7/ 5 11:34 更新
太陽風は低速で、穏やかな宇宙天気が続いています。小さな彗星がSOHOで見えました。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCOコロナグラフで、太陽に接近する小さな彗星が見えています。
南西(右下)側から太陽に近づき、最後は消えてしまったように見えます。


太陽風は、今日に入った、5日0時(世界時4日15時)くらいから少しざわついています。
磁場強度が、2-6nTの範囲で変動し、速度は300km/秒から350km/秒へ上がっています。
どちらも、変化の幅としては小さなものですし、速度自体は依然低速風です。
しかし、これが、前周期に小さな高速風として見えていた部分が、
回帰して来たものではないかと思います。

すっかり影響度が下がってしまった様です。
太陽風はこのまま、穏やかに低速状態が続きそうです。
次の擾乱要因は、7月11-12日頃にやって来ると思われる、次の高速風の回帰です。


磁気圏もほとんど静穏です。
AE指数では、まん中に小さな変化がひとつ見られますが、その前後は全く変化がありません。
この小規模の活動は、太陽風の磁場が-4nTの南向きになったためです。
この時の速度は300km/秒と遅く、磁気圏へ流れ込むエネルギーは小さなものでした。

SOHO EIT195を見ると、太陽は全体的にぼんやりと輝いていて、
活動的な領域も、コロナホールも、目立った領域は見られません。

北極と南極には、コロナホールの黒い穴が見えています。
このあたりに大きなコロナホールが広がるのは、太陽活動極小期の特徴です。
この領域から地球への影響はほとんどありません。


太陽はとても静穏です。
黒点は見られません。



SOHO LASCO C3カメラで、小さな彗星が観測されました。太陽の南西側から接近しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、宇宙天気ニュース(動画加工)


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。5日10時半(世界時5日1時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。