宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 7 --- ---
6/ 6 --- ---
6/ 5 --- ---

黒点  6/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:30 428 +2.3
-2 h 468 +3.0
-4 h 453 +2.1
-6 h 448 +0.2
-8 h 428 -3.9
-10 h 429 -2.3
-12 h 415 +0.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -13 -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -21 -/ -
-8 h -17 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
6/ 7 0.8 3x10^2
6/ 6 0.8 7x10^2
6/ 5 0.5 8x10^2
6/ 4 0.7 1x10^3
6/ 3 0.7 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 6/ 2 10:18 500km/秒台後半の高速太陽風が続いています。太陽をかすめる彗星の姿をどうぞ。
2008/ 6/ 3 10:06 太陽風の速度は500km/秒に下がり、高速風は終わりに近づいています。磁気圏は穏やかです。
2008/ 6/ 4 12:06 太陽風の速度は、470km/秒へゆっくりと下がっています。磁気圏はとても静かです。
2008/ 6/ 5 10:33 太陽風は、400km/秒と通常の速度に下がりました。磁気圏もとても穏やかです。
2008/ 6/ 6 10:14 太陽風の速度はやや低速になっています(370km/秒)。小さな黒点群が出現しています。
最新のニュース

2008/ 6/ 7 10:37 更新
一時的に太陽風の速度が470km/秒に上がりました。コロナホールの影響が来た様です。

担当 篠原

昨日のニュースの後くらいから、太陽風の速度がゆっくりと上がり、
1日ほどかかって、今朝、7日8時(世界時7日23時)に470km/秒に達しました。
速度が上昇を始めた頃から、磁場強度も6nTくらいにやや強まっています。

SOHO EIT195で見えていたコロナホールの影響がやってきたのでしょう。
現在、速度の上昇は一段落ついて、430km/秒くらいまで下がっていますが、
磁場強度は強まったままです。
ですので、速度は再び上昇する可能性もあると思います。

太陽風の乱れにともなって、磁気圏もやや活動的になっています。
AE指数では、400nTくらいの小規模の変動が発生しています。
シベリア磁場データでも、小規模の変化がひとつ見えています。
オーロラ活動が発生していた様です。


コロナホールの規模から考えて、太陽風の乱れはこの程度の小規模に留まりそうです。
磁場がまだ弱まっていないので、もうしばらく速度の乱れが続くかもしれません。
それでも、明日くらいで弱まって行くのではないでしょうか。

その後は、15日くらいまで静穏な状態が続きます。
SOHO EIT195でも、太陽の東側(左側)にコロナホールの影は見られません。


太陽は無黒点で、とても静穏です。
昨日お知らせした小さな黒点群は、既に消えています。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

6/ 7 00:48 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。