宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:38)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 5 --- ---
5/ 4 --- ---
5/ 3 --- ---

黒点  5/ 4 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:30 601 +0.8
-2 h 607 -0.4
-4 h 560 +3.4
-6 h 533 -0.4
-8 h 529 -1.1
-10 h 537 +2.0
-12 h 540 +2.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -8 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -7 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
5/ 5 0.8 1x10^3
5/ 4 0.5 1x10^3
5/ 3 0.6 2x10^3
5/ 2 0.5 9x10^3
5/ 1 0.6 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/30 10:57 太陽風は通常の速度に下がり、穏やかな状態です。CMEの影響はまだ見られません。
2008/ 5/ 1 10:25 太陽風の速度が、500km/秒に上がっています。高速風の始まりです。
2008/ 5/ 2 10:05 太陽風の速度は一旦下がっていますが、これから次の上昇が始まりそうです。
2008/ 5/ 3 11:45 太陽風は速度440km/秒で比較的穏やかです。高速風はこれから来るでしょう。
2008/ 5/ 4 12:55 南半球に新しい活動周期の黒点が出現しました。太陽風の速度は、500km/秒に上がっています。
最新のニュース

2008/ 5/ 5 09:38 更新
太陽風の速度が600km/秒に上昇しています。小規模の磁気圏活動が起きています。

担当 篠原

太陽に昨日出現した南半球の黒点群は、993黒点群と番号がつけられています。
昨日のお昼頃の写真ですが、SOHOの太陽全面像を最初に掲載します。
黒点は、太陽の左下(南東)にとても小さく見えています。
ヒントをもらわないと、見つけるのも難しいほど小さな姿です。
(磁場の様子などは、昨日掲載した写真をご覧下さい)


今朝に入って、太陽風の速度が一段上がり、600km/秒になっています。
コロナホールの広い部分から噴き出した風が、地球へ届き始めたようです。

27日周期の図で、前周期の変化を見ると、
高速風は、今日に対応する4月8日以降も、1週間くらい続いています。
従って、今周期も高速風はまだまだ続く可能性があると考えられます。


現在の磁気圏活動は、
AE指数で500nT弱の小規模活動が2回と、3つめがちょうど見え始めているところです。
やや活発というところでしょうか。

しかし、速度が600km/秒台に上がったことや、磁場強度は5nTを保っていますので、
南向き磁場の振れ具合によっては、中規模活動を活発に起こす様になるかもしれません。

もう、アラスカのライブカメラでその様子を見ることはできなくなってしまいましたが、
AEのグラフを見ながら、極域の空の様子を想像して楽しんでください。


放射線帯の高エネルギー電子は、1000くらいで安定しています。
太陽風の速度が上がったことで、増加を始めるかもしれません。
しばらく注目してください。



南半球に初めて出現した、第24活動周期の993黒点群。南東(左下)にとても小さく見えている。5月4日13時(世界時5月4日5時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/ 4 23:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。