宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/25 --- ---
4/24 --- ---
4/23 --- ---

黒点  4/25 (NOAA)
磁場 フレア
0992 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:51 602 -1.5
-2 h 592 -0.1
-4 h 605 -0.5
-6 h 628 -0.0
-8 h 622 +2.0
-10 h 601 +0.5
-12 h 588 -0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -25 11/ 12
-2 h -29 6/ 9
-4 h -31 10/ 5
-6 h -29 14/ 8
-8 h -32 9/ 6
-10 h -35 10/ 12
-12 h -37 8/ 17

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
4/25 0.4 2x10^4
4/24 0.5 1x10^4
4/23 0.6 9x10^2
4/22 0.6 6x10^2
4/21 0.7 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/20 10:30 500km/秒台の高速太陽風が続いています。高速風は3日半続いています。
2008/ 4/21 10:23 太陽風の速度はやや下がり、500km/秒を割っています。明日から次の高速風が来そうです。
2008/ 4/22 10:24 太陽風の速度は350km/秒に下がっています。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2008/ 4/23 10:05 太陽風磁場が強まっています。これから高速風が始まります。992黒点群が出現しています。
2008/ 4/24 10:17 600km/秒台後半の高速太陽風が来ました。激しいオーロラ活動も見られています。
最新のニュース

2008/ 4/25 10:04 更新
600km/秒の高速太陽風が続いています。オーロラ活動も続いています。

担当 篠原

600km/秒の高速太陽風が続いています。
細かく見ると、一旦550km/秒くらいに下がり、その後再び600km/秒を回復していて、
27日周期の図で見ると、速度のグラフにふたつの山ができています。

磁場強度は弱まっています。
5nTを割って、4nTに下がっています。
この様子では、前周期と同様に高速風はこの辺りで終わって行くのかもしれません。

SOHO EIT195の太陽コロナ写真では、
次のコロナホールは、むしろ今くらいから地球へ影響がやってくる位置に見えています。


磁気圏では、活発なオーロラ活動が続いています。
700nT前後の中規模の変動が、数時間おきに発生しています。

アラスカのカメラでは、薄暮の中でオーロラの光が見えていました。
いよいよ北極側の観望シーズンは終わりの様です。

高速風は続いていますが、磁場強度が下がって来たので、
この後の磁気圏活動は、小規模なのものに弱まって行くでしょう。


一方、放射線帯の高エネルギー粒子がどんどん増加しています。
ふたつの衛星で10,000の警戒ラインを超えています。
増加はこの辺りで落ち着くのではないかと思いますが、減少はゆっくりです。
衛星の運用では注意が必要な状態がしばらく続きます。

太陽では992黒点群はとても小さくなっています。
フレア活動も穏やかです。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/25 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。