宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/16 --- ---
4/15 --- ---
4/14 --- ---

黒点  4/16 (NOAA)
磁場 フレア
0990 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:19 377 -3.5
-2 h 361 -4.5
-4 h 363 -5.7
-6 h 375 -1.0
-8 h 383 -1.7
-10 h 382 +1.0
-12 h 390 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:59 -21 -6/ 9
-2 h -20 -9/ 11
-4 h -12 -11/ 8
-6 h -10 -7/ 9
-8 h -8 -12/ 9
-10 h -8 -10/ 8
-12 h -8 -7/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 8x10^3
4/16 0.4 1x10^4
4/15 0.6 9x10^3
4/14 0.7 1x10^4
4/13 0.7 1x10^4
4/12 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 4/11 10:37 太陽風の速度はゆっくり下がって、550km/秒になりました。放射線帯が少し強まっています。
2008/ 4/12 10:27 550km/秒前後の高速太陽風が続いています。磁気圏は比較的穏やかです。
2008/ 4/13 12:33 560km/秒の高速太陽風が続いています。北半球に新しい周期の磁場領域が現れています。
2008/ 4/14 10:23 太陽風は、一時600km/秒台を回復し、現在も560km/秒です。2個めの24活動周期の黒点が北半球に現れました。
2008/ 4/15 15:06 太陽風の速度は400km/秒に下がり、穏やかな太陽風になりました。磁気圏もたいへん静かです。
最新のニュース

2008/ 4/16 10:23 更新
太陽風は低速になり、磁気圏はたいへん静かです。放射線帯が大きく減少しています。

担当 篠原

太陽風の速度はさらに下がって、360km/秒になっています。
穏やかな、低速の太陽風がやって来ています。

磁場強度(ACEの白線)を見ると、昨日からだんだん強まって、5nTを超えています。
しかし、この後に太陽風の速度が上がるという変化ではないだろうと思います。
しばらく様子を見る必要がありますが、やがて落ち着くのではないでしょうか。

太陽風の速度が下がって、磁気圏は静穏になっています。
現在、磁場強度が強まって、-5nTの南向きが続いていますが、
AE指数には目立った影響は見られません。
(最新のところに500nTほどの変化が見え始めましたが)


SOHO EIT195の太陽コロナ写真を見ると、
太陽の南極(下端)付近に大きなコロナホールが見えていますが、
太陽風への影響は見られなくなったので、これからしばらく穏やかな状態が続くでしょう。

太陽の東端(左端)には、もうひとつ淡いコロナホールが見えています。
このコロナホールは、太陽の向こう側の大きなコロナホールへとつながっています。
(STEREOでは、その姿が見え始めています)

27日周期の図によると、4月22日くらいから次の乱れが始まりそうです。
太陽の東側から姿を現す、一連のコロナホールによるものです。
前周期は、5日間ほど高速風が続きました。


放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風磁場の変化を受けて、
大きく数を減らしています。

太陽のフレア活動は非常に静穏です。
990黒点群は、SOHOの最新の写真では見つけることができません。
NOAAのリストには載っていますが、ほとんど消えています。



SOHO衛星のEIT195カメラの映像。16日10時(世界時16日1時)
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。