宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:24)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/26 --- ---
1/25 --- ---
1/24 --- ---

黒点  1/26 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 487 +0.7
-2 h 504 +1.7
-4 h 497 -1.0
-6 h 500 -1.7
-8 h 504 +0.4
-10 h 501 +1.9
-12 h 511 +2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -13 13/ 25
-2 h -16 -5/ 4
-4 h -17 -9/ 7
-6 h -14 -8/ 10
-8 h -10 -11/ 3
-10 h -9 -13/ 4
-12 h -11 -9/ 2

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
1/26 0.4 3x10^3
1/25 0.5 6x10^3
1/24 0.7 8x10^3
1/23 0.7 8x10^3
1/22 0.6 9x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/21 12:52 太陽風の速度は600km/秒台を割り、長かった高速風は終わりに近づいています。
2008/ 1/22 10:17 地球は高速風領域を抜け出しつつあります(500km/秒)。これから静かな期間が10日くらい続きます。
2008/ 1/23 10:02 太陽風は普通の速度に戻りました。磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 1/24 10:16 穏やかな太陽風、磁気圏です。小規模のCMEが起こっています。
2008/ 1/25 10:05 穏やかな太陽風ですが、南向き磁場の影響で、小規模の磁気圏活動が起こっています。
最新のニュース

2008/ 1/26 11:24 更新
太陽風の速度が550km/秒まで上昇し、小規模の高速風がやって来ました。

担当 篠原

昨日のニュースの直後から、太陽風の速度が上昇し、
550km/秒の高速風に変わりました。
半日ほど速度が高まった後、ゆっくりと下がり始め、
現在はちょうど500km/秒を割ったところです。

27日周期の図で見ると、前周期、12月27-28日に見えていた小規模の乱れが、
1日ほど遅れてやって来たと思われます。

この様な太陽風の乱れは、セクターの切り替わりと共に始まることがよく見られます。
前周期の12月27日の変化も、セクターの切り替わりに続いています(27日周期の図)。
今回は、セクターの切り替わりが1月23日に見られたのですが、
その後に乱れが来ないので、消えたのだろうかと注目していたのです。
今周期の乱れは、セクターのタイミングから少し離れてしまった様です。


速度が上昇するとともに、磁場強度も一時10nTまで強まっていました。
磁場も南向きに頻繁に振れたので、オーロラ活動がやや活発化しました。
AE指数で、500nTくらいの中規模の変化が数回発生しています。
シベリア磁場データにも、オーロラ活動に伴う変化が見えています。


太陽風の乱れは小規模なもので、
これから次第に速度が下がり、穏やかな風に戻って行くでしょう。
明日には、400km/秒近くにまで下がっているのではないでしょうか。

SOHO EIT195の太陽コロナを見ると、
太陽の東側(左側)にコロナホールの淡い影が見えています。
勢力が弱いからか、まだ斜めから見ているためか分かりませんが、
今の様子では、コロナホールはあまり濃くないようです。

2〜3日で太陽の中心に達し、その3日後くらいから高速風が地球にやって来ると見ると、
27日周期で予想される2月1日の高速風の到来と一致します。
それまでは、概ね穏やかな状態が続くと思われます。

明日以降、コロナホールの様子がよりはっきりと見えて来るでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、どんどん減少しています。
昨日の磁気圏活動が影響している様です。

太陽は無黒点のままで、とても穏やかです。
STEREO衛星では、980黒点群の回帰にあたる場所が明るく見え始めています。
SOHO衛星でも、2〜3日後に見えて来るでしょう。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。