宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 2/18 11:03 太陽風の速度は450km/秒に下がり、地球は高速風領域を抜け出しつつあります。
2007/ 2/19 11:07 太陽風速度は通常レベルに戻りました(400km/秒)。今後、低速風に変わって行くでしょう。
2007/ 2/20 13:02 穏やかな太陽風が続いています。新しく943黒点群が出現しました。
2007/ 2/21 11:33 太陽風はさらに低速になっています(340km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2007/ 2/22 11:15 太陽風は低速風になっています(300km/秒)。宇宙天気はとても穏やかです。
最新のニュース

2007/ 2/23 11:25 更新
太陽風はかなり低速です(290km/秒)。明日までは低速状態が続くでしょう。

担当 篠原

2006年10月にNASAが新しく打ち上げた、
太陽観測衛星STEREOの画像が公開されるようになりました。
その写真で、コロナホールの様子がよく見えていますので、1枚目に掲載します。
速報データのために、写真の分解能が悪く、かなり見にくいですが、
太陽の中心を斜めに横切るコロナホールが見えます。
2枚目にSOHOによる27日前の太陽写真を掲載します。
2枚を比べてください。
だいたい同じ位置にコロナホールが広がっています。

違う点は、今日の写真(1枚目)では、太陽の中心に明るい領域が発生していて、
コロナホールの一部がかき消されているということです。
この明るい領域は、942黒点群です。
黒点は、可視光では暗く見えますが、強い磁場で高温のプラズマを捕まえているために、
コロナの写真では周囲よりも明るく見えるのです。

この小さな黒点群の影響で、コロナホールの形が変わっています。
27日周期の図を参考にすると、25日から次の高速風がやってきそうなのですが、
高速風の開始が遅れるなどの影響が見られるかもしれません。
注目したいところです。


現在の太陽風は、速度が290km/秒まで下がり、かなり低速状態です。
磁場強度は4nTと普通の強さなのですが、
南北成分が急に南寄りの傾向をとるようになりました。
22日22時(世界時22日13時)ころから、赤線がマイナスに偏るようになっています。
この影響で、小さなオーロラ活動が発生している様です。
AE指数に多少の変化が見られます。
ただ、速度がかなり下がっていますので、目立った活動には発達していません。

太陽風磁場のこの傾向が続く間は、小規模のオーロラが期待できます。
また、低速風は、明日までは続くと予想されます。


太陽面の942黒点群は、消えてしまいそうな、小さな姿になっています。
フレア活動は穏やかな状態が続いています。
東の端(左の端)から新しく944黒点群が上がって来たそうですが、
掲載している写真ではまだ分かりません。




STEREO衛星による太陽コロナ。23日6時(世界時22日21時)
(c) NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/26 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。