宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/11/14 10:28 太陽風は通常の速度に戻りました(400km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルで安定しています。
2006/11/15 10:03 太陽風の速度はやや遅くなっています。南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が続いています。
2006/11/16 12:45 長時間太陽風の磁場が南を向いています。磁気圏で中規模の活動が起こっています。
2006/11/17 10:50 太陽風は通常の速度で安定しています。923黒点群を肉眼で見ることができました。
2006/11/18 12:14 太陽風の速度は下がり(350km/秒)、概ね穏やかな状態が続いています。太陽風速度の長期変化の図をごらん下さい。
最新のニュース

2006/11/19 12:04 更新
太陽風磁場が強まっています。南寄りになると、オーロラ活動などが強まる可能性があります。

担当 篠原

太陽風の磁場が強まっています。
昨夕、18日18時(世界時18日9時)頃に10nTくらいに強まり、
現在まで半日以上その状態が続いています。
南北成分(赤線)は0nT付近に留まっています。

磁場の成分としては、東西方向の成分が強まっていて、
太陽から地球へ向かって、真横に向いた磁場が流れて来ています。

磁気圏への影響は、速度が遅めであることもあって、ほとんど見られません。
AE指数のグラフはほとんど変化していません。
太陽風の磁場が横を向いた場合も、ある程度磁気圏への影響は起るのですが、
今回は、速度が遅めだったことが効いているのかもしれません。

ただ、ACEの図の最後の部分で、南北成分が急に南寄りに変わって来ています。
磁場強度が強まっているため、
今後、南寄りに磁場が切り替わった場合は、磁気圏の活動が一気に強められます。
今後の変化に注目です。

全体的な変化としては、速度が350km/秒から400km/秒に変わっていますが、
低速風気味の穏やかな太陽風が続いています。
もう、回帰性の乱れはやって来ないでしょう。
太陽風はこのまま、5日後の11月24日頃くらいにやってくる次の乱れまで穏やかな状態が続くと思われます。
発生源のコロナホールが、SOHO EIT284の写真の南側(下側)に見えています。
やや薄めで、それほどはっりしたコロナホールではありません。


太陽面には、923, 924, 925の3つの黒点群が見えています。
924, 925群は面積が小さくなって来ているように見えます。
X線のグラフには、Bクラスのとても小さな活動が見られていますが、
活発化の雰囲気はありません。
フレア活動も穏やかな状態が続くでしょう。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。