宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 7/28 17:52 高速太陽風が到達し、弱い磁気嵐が発生しています。
2006/ 7/29 22:22 高速風は速度を下げ(500km/秒)、磁気嵐などは終息に向かっています。
2006/ 7/30 16:00 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。
2006/ 7/31 13:15 太陽風は通常の速度です(400km/秒)。太陽風の磁場強度が強まっており、これから高速風が始まりそうです。
2006/ 8/ 1 11:16 コロナホールの影響で、太陽風の速度が高速になっています(500km/秒)。磁気圏もやや活動的です。
最新のニュース

2006/ 8/ 2 08:36 更新
太陽風の速度が再び上昇し(最高650km/秒)、磁気圏はやや活発な状態になっています。

担当 篠原

太陽風の速度が再び上昇し、高速の状態が続いています。

7月31日の夕方から始まった最初の高速風は、
半日ほどで速度が500km/秒を切るくらいに下がってしまいました。
しかし、8月1日12時(世界時1日2時)より再び上昇が始まり、
1日22時(世界時1日13時)には650km/秒近くまで速度が上がりました。
その後速度はゆっくりと下がっていますが、
最高速から半日ほど経った現在も550km/秒と高速の状態が続いています。

昨日のSOHO EIT284の写真でコロナホールが西側半分のところに見られましたが、
高速風領域は十分な広さを保っていた様です。
今日のEIT284の写真では、手前の明るい活動領域の影になってコロナホールは見えにくくなっていますが、
まだ、十分地球への影響領域に見えています。
今日いっぱいか、明日くらいまで、速度のやや高い状態が続くのではないでしょうか。

オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、500nTの比較的小規模の変動が度々見られていますが、
全体的に大きな磁気圏活動には繋がっていません。
太陽風の速度は高まりましたが、太陽風磁場の南北成分はどちらかというと北寄り傾向にあったことと、
南向きの部分もありますが、そこでは速度が低めだったりしたためでしょう。
引き続き太陽風が高速の間は、磁気圏もやや活発な状態が続く可能性があります。

太陽のフレア活動は静穏です。
901, 902の両黒点群は、掲載している写真ではほとんど見えなくなっています。
また、やがて西側に沈みますので、太陽は黒点の無い状態になるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。