宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/12 10:50 太陽風は高速になっています(650km/秒)。オーロラ活動が活発に続いています。
2006/ 5/13 15:47 太陽風の速度は570km/秒へ下がっています。地球は、高速風領域を抜けつつあります。
2006/ 5/14 13:02 高速太陽風が続いています(550km/秒)。太陽の中心にコロナホールがあり、次の高速風がやってきます。
2006/ 5/15 14:49 太陽風の速度は下がり、通常のレベルに戻っています。放射線帯高エネルギー電子は高い状態が続いています。
2006/ 5/16 11:53 穏やかな太陽風が続いています。これからコロナホールによる高速風がやってきます。
最新のニュース

2006/ 5/17 10:38 更新
太陽風は低速になっています(320km/秒)。放射線帯高エネルギー電子は高いレベルが続いています。

担当 篠原

穏やかな太陽風が続いています。
速度は昨日より低下が続いていて、380km/秒から320km/秒まで下がってしまいました。
ここしばらく、高速風の到来を予想していましたが、今のところ全く予想が外れています。

SOHO EIT284の太陽写真に見えていたコロナホールは、
その先端が太陽の西の端にまで達しています。
通常は、コロナホールが太陽の中心と西端の中間くらいに達した頃に、高速風が地球へやってきます。
今回はずいぶんと遅れています。
コロナホールの写真だけでは判断できない、その他の要素が影響しているのでしょうか。

ACEの太陽風磁場を見ると、最新(右端)の部分で磁場強度(白線)が強まり始めています。
2nTから5nTへの小幅の変化ですが、今後も引き続き強まっていく場合は、
高速風の始まりの現象と考えてよいでしょう。

速度が下がりきっていることもあり、磁気圏は静穏です。
AE指数には全く変化がありません。
ただし、昨日も書きましたが、太陽風が穏やかな時は、
普段より高緯度側でオーロラ活動が発生していることがあります。
太陽風磁場の南北成分は弱い南向きが続いており、
高緯度地域では小規模ながらオーロラ活動が見えているのではないでしょうか。

放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルが続いています。
磁気圏が静穏な場合は、とてもゆっくりと減少しますので、高レベル状態が長時間続きます。
警戒ラインである10の4乗を越えて、既に4日が経過しています。
衛星運用では注意が必要な状態が続いています。

太陽はとても穏やかです。
無黒点になっていて、X線動画を見ていても活動的な領域は見られません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。