宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
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LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/14 12:25 磁気圏は静穏です。太陽のフレア活動も穏やかです。
2006/ 2/15 12:35 太陽風は速度に変化が見られていますが、穏やかです。磁気圏もとても静かです。
2006/ 2/16 19:13 太陽風の速度が上がっています(550km/秒)。オーロラの活動が活発になっています。
2006/ 2/17 13:32 太陽風はやや速度を下げています(450km/秒)。磁気圏では小規模の活動が見られています。
2006/ 2/18 14:30 太陽風の速度は下がり続けています(380km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
最新のニュース

2006/ 2/19 12:13 更新
太陽風の速度が上昇を始めそうです。現在は、太陽風も磁気圏も穏やかです。

担当 篠原

コロナホールによる太陽風速度の上昇が始まりそうです。
ACE衛星による太陽風観測データを見ると、
19日7時(世界時18日22時)頃までは、前日より続いていた速度の低下が見られていて、
最低で340km/秒まで下がりました。
そこで、太陽風磁場のセクター境界を迎え、
太陽風磁場の大まかな向きの切り替わりが発生しました。
ACEの図では、水色の線がジャンプしている部分です。
その後、太陽風磁場が乱れ気味になりながら、5nTへ強まり、
速度も同様に上昇に転じて、上昇幅はわずかですが、380km/秒に上がっています。

27日周期の図を参考にすると、前周期の1月23日に太陽風速度の上昇が発生しています。
太陽風磁場のセクター境界もここで発生しており、位置的には今回の変化と対応しています。
これから速度が本格的に上昇を始めるのではないかと思われます。
今夜から明日にかけての変化が注目されます。
前周期は、高速風は最大で600〜700km/秒でした。
途中で一旦速度が下がったりしましたが、全体で6日くらい高速風が続いています。

オーロラなどの磁気圏活動は、とても穏やかです。
太陽風磁場の南北成分がほぼ0か、やや北寄りになっていて、
太陽風から磁気圏へエネルギーが流れ込みにくくなっていたためです。
AE指数には小さな変化がひとつ見ている程度です。
今後は、速度が上昇すると、南向き磁場に応じて活発なオーロラ活動が発生する可能性があります。
前周期では、高速風の後半の方が活発なオーロラが発生していた様です。
今回はどうなるでしょうか。

太陽はとても穏やかです。
854、855の2つの黒点群番号が写真には記されていますが、
この画像からは黒点の姿を見つける事はできません。
とても小さな黒点の様です。
SOHO EIT284の東端(左端)は特に明るくもなく、
ここから新しい黒点群が上がって来ることもなさそうです。
このまま当分穏やかな状態が続きそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。