宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/28 12:37 太陽風は概ね穏やかです。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/ 9/29 14:48 太陽、太陽風と穏やかです。小規模なオーロラ活動は見られますが、磁気圏も穏やかです。
2005/ 9/30 13:26 太陽風は360km/秒と低速です。小規模なオーロラ活動が見られています。太陽フレアは穏やかです。
2005/10/ 1 15:20 太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。太陽は静穏です。
2005/10/ 2 10:00 高速太陽風が続いています(500〜540km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。
最新のニュース

2005/10/ 3 12:10 更新
太陽風の速度は緩やかに低下しています。小規模なオーロラ活動が続いています。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラが、9月28日に面白い現象を撮影していました。
太陽に大接近して明るさを増す小型の彗星です。
太陽に近づくにつれて細長く尾をのばしています。
この後、彗星は太陽に飛び込んだのでしょうか。
この様な小型彗星は、SOHO衛星の写真に注意していると時々見られるものです。

昨日以降、太陽風は速度を緩やかに下げ、440km/秒と通常の状態に戻りつつあります。
磁場強度は5nTで安定し、-2〜-3nTの南向き磁場が比較的継続して現れています。
このため、オーロラ活動もやや活発な状態が続き、
AE指数を見ると500nT前後の小規模の活動が連続的に観測されています。
北極域ではきれいなオーロラを楽しめたのではないでしょうか。

太陽風の乱れの原因となるコロナホールは見えていないので(EIT284の写真は昨日のままです)、
太陽風は今後穏やかな状態が続くでしょう。

太陽ではいよいよ東から新しい黒点群が上がってきそうです。
GOES衛星のX線グラフの強度がわずかに増加をしています。
活動的な領域が見え始めているのだと思います。
どのような活動度の黒点群なのか、注目されます。
現在の太陽面には目立った黒点はありません。
812群の数字の左下に小さな黒点が写っているくらいです。

放射線帯の高エネルギー電子が密度を増しています。
まだ警戒ラインには達していませんが、
明日以降、更に上昇するかもしれませんので注意してください。



太陽に接近する小型の彗星。SOHO LASCO C3カメラが撮影。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。