宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/28 10:36 756黒点群が発達しています。中規模フレアに注意が必要です。太陽風は穏やかで、磁気圏は静穏です。
2005/ 4/29 13:29 太陽風と磁気圏はとても穏やかです。756黒点群の発達で、中規模フレアの注意が必要です。
2005/ 4/30 10:36 太陽風の磁場が乱れ、オーロラが活発になっています。速度も上昇を始めており、コロナホールの影響が始まった様です。
2005/ 5/ 1 13:50 高速太陽風の中に地球が入っています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。
2005/ 5/ 2 13:27 高速風は続いていますが(600km/秒)、後半部に入っています。オーロラも活発に続いていました。
最新のニュース

2005/ 5/ 3 08:59 更新
太陽風は次第に速度を下げています(500km/秒)。今朝、C8.0の大きめの小規模フレアが発生しました。

担当 篠原

地球はコロナホールの高速風領域を抜けつつあります。
太陽風の速度は緩やかに低下を続けていて、現在は500km/秒に下がっています。
太陽風速度は引き続き低下して、通常レベル(400km/秒)まで下がっていくでしょう。
太陽風磁場は強度4nTと普通の強さです。
南北成分はゆらゆらと変化していて、-2〜-4nT程度の南向き成分も頻繁に現れています。
しかし、速度が低下しつつあるため、活発なオーロラ活動にはつながっていません。
AE指数のグラフでは、300nT前後の変化が度々現れている程度です。
今後、速度が下がっていくことで、地球の磁気圏は更に穏やかになるでしょう。

SOHO EIT284カメラの太陽写真を見ると、
今回の高速風の原因となったコロナホールが北西(右上)の隅に細長く見えています。
太陽の中心付近にはコロナホールは見られず、やや明るい色で満たされています。
これから5日間程度は穏やかな太陽風が続きそうです。
また、東端(左端)にとても明るい部分が見えています。
まだ、太陽の向こう側にある領域ですが、現在、この部分で活発にフレア活動が発生しています。

太陽黒点の写真を見ると、758黒点群は現在も大きな規模を保っています。
フレア活動はほとんどほとんど起こしていませんが、規模が大きいので引き続き注意が必要でしょう。
一方、X線のデータを見ると、東の端の向こう側で活発なフレア活動が発生しています。
今朝、3日7時(世界時2日22時)にC8.0の大きめの小規模フレアがこの領域で発生しました。
CME(太陽ガスの放出現象)が発生していそうな爆発の様子ですが、
横を向いていますので地球への影響はありません。
この活発な領域は間もなくこちら側に姿を現すでしょう。どのような黒点群が見えてくるでしょうか。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加しています。
GOES10衛星に続いてGOES12衛星も警戒ライン(10の4乗の線)に達しつつあります。
衛星の運用ではしばらく注意が必要となるでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。