宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/16 18:49 太陽風の磁場が強まってきました。明日から、コロナホールの影響で速度が上昇しそうです。
2005/ 3/17 10:48 太陽風磁場が大きく南向きになっています。速度は通常レベルですが、磁気圏活動が活発になりそうです。
2005/ 3/18 11:54 太陽風の速度は通常レベルが続いています(400km/秒)。太陽風磁場の変化に伴って、オーロラが活発になる時間帯が見られています。
2005/ 3/19 08:56 太陽風磁場が安定して南を向いています。速度は通常レベルですが、磁気圏が活動的になっています。
2005/ 3/20 09:31 太陽風南向き磁場が終わり、磁気圏はとても静穏です。
最新のニュース

2005/ 3/21 18:49 更新
太陽風の速度が600km/秒と高速になっています。オーロラ活動が活発になる可能性があります。

担当 篠原

NICTのWebサーバが停止していたため、記事の更新が遅くなりました。お詫び致します。

21日17時(世界時21日8時)に太陽風の速度が急に上昇し、400km/秒から600km/秒と高速状態に変化しました。
磁場強度も5nTから8nT程度にやや強まっています。
原因ははっきりしません。CME(太陽ガスの放出現象)を起こしそうな目立ったフレアの発生は無く、
コロナホールも(SOHOの観測が無いために正確には分かりませんが)少し早過ぎる印象です。

太陽風磁場の南北成分は小刻みに変化していて、まだどちら寄りというはっきりした傾向は見えていません。
今後、南向き傾向が強まると、磁気圏が活動的になって、
オーロラが活発になったり磁気嵐が発達する可能性があります。
今後の変化に注意して下さい。

ここまでは、太陽風は速度が350〜400km/秒、磁場強度5nTとともに通常レベルでした。
磁場の南向き成分が-2〜-3nT程度と小さいものの長時間続いていました。
しかし、AE指数のグラフにはほとんど変動は見られず、地球の磁気圏はとても静かでした。
南向きとはいえ値が小さかった事や、速度が通常レベルだったためでしょうか。

太陽風の擾乱原因がはっきりしないため、今後の展開が考えにくくなっています。
前周期の変化を参考にすると、
明後日の23日頃からコロナホールの回帰によって太陽風が乱れると予想されます。
今回の変動がそれに相当する(早まった)のか、今回の変動に重なってコロナホールの変動が見られるのか、
どうなるでしょうか。

太陽面ではまだ番号か記されていませんが、744黒点群がほぼ中心にできています。
小規模な黒点群です。
743黒点群は西に没しつつあります。
Cクラスの小規模フレアを時々発生させていますが、間もなく向こう側に隠れる事になります。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。